忘年会が終わってちょっとさみしい気分になって思い出しました.
大体2年位前の話です.
その子は笑顔がとっても可愛らしかったのです.こっちが嬉しくなるくらいに.そんなの今まで見たことなかった.
僕がその子のことを好きになった理由はただそれだけだったのだと今となっては思います.
ネットで知り合って,カラオケに行って,そのまま一晩一緒に過ごして…っていう,あまり褒められないようなことを最初にしました.
第一印象は,あんまりかわいくないなあ だったのです.でも,やっぱり笑顔でした.今まで一度も見たことが無いような可愛らしい笑顔でした.
それにとっても無邪気だったのです.明るいという感じではなかったけど,いろんなことに興味を示して,それもまた可愛らしかった.
あんなに自分の中で可愛らしいという言葉がぴったりな人はいませんでした.
その後は,お酒を買って帰って夜中に呼び出してみたり,突然遠くまで連れて行ってそのまま泊まってみたり,今までの自分では考えられないくらいアクティブでした.
一目惚れってすごい.
1ヶ月くらい頑張って,なんとかお付き合いしてくれることになりました.その時は本当に嬉しかった.
でもそこからがダメだったのです.僕が100%悪くて,長くは続きませんでした.
その後今年の3月くらいに謝るタイミングがあったのだけど,そこでもうまくできなくて,向こうに負担をかけてしまって,綺麗にまたねって言えませんでした.
多分僕が幼くて,小学生みたいに好きな子にやさしくできない天邪鬼な状態になっていたのかもしれません.なにせ経験の無い一目惚れだったから.
でも実際は僕が誠実ではなかった,ただそれだけなのでしょう.
もし万が一何かの縁でもう一度だけ会えるとしたなら,謝りたいとずっと思っています.
思い出には勝てない と言われたことがずっと頭から離れなくて,それと同時にその子のことも忘れられません.
忘れられるその日が来るまではずっと,あの可愛らしい笑顔を思い出し続けるのかなあと,ちょっとだけ切ない気分になっています.