2014-10-28

http://anond.hatelabo.jp/20141028114432

謝れ。「SFとはスペキュレイティブ(思弁的)フィクションである」と語ったハインライン先生に謝れ。

SFというのは何も、科学的なガジェットや設定を垂れ流すだけの娯楽ではない。

人間とは何か」「生きる理由とは何か」「感情とは何か」というような、日常では答の出ない問題を考えるために、

現実的ではない程度に現実を超えた設定を導入する、思考実験のような側面も持っている。

例えば「アルジャーノンに花束を」は文句なしの名作SFであるし、同時に「幸福とは何か」を問う物語でもある。

漫画で言うなら、名作SF漫画と名高い「寄生獣」は、「人間とは何か」「生きるとはどういうことか」を考えさせる。

同様に、プラネテス近未来宇宙SF漫画としてよくできているし、多くの「惑い人(プラネテス)」達を描くことで

何度も「人生とは」について考えさせられる。まさに名作SF漫画と言えよう。

ちなみに、プラネテスの作中で主人公ハチマキが得た答えは、あくまでその時点でのハチマキのもの

それが普遍的な答えでないことは「気安く愛を語るんじゃねぇ」というロックスミス言葉で十分に示されている。

せっかく群像劇に仕立てられてるんだし、もっと多角的な読み方をしようぜ。

記事への反応 -
  • 最初は近未来宇宙SFということで楽しく読んでたし、主人公や田辺(だっけ?)のキャラ造形なんかも嫌いじゃなかった。 ところが途中から主人公の精神世界の話になってしまって、これ...

    • 謝れ。「SFとはスペキュレイティブ(思弁的)フィクションである」と語ったハインライン先生に謝れ。 SFというのは何も、科学的なガジェットや設定を垂れ流すだけの娯楽ではない。 「...

      • そうそう SFの枠組みではハインラインやアルジャーノンが高評価を得てしまうわけで プラネテスの前にそっちを槍玉にあげるべき 元増田がハインラインに「忸怩たる思い」を抱いていな...

      • 多くの「惑い人(プラネテス)」達を描くことで何度も「人生とは」について考えさせられる。 別にそれは宇宙でゴミ掃除しなくても描けるわけで、そこに、ドラマとして名作で、 SF描...

        • なるほど。自分は「スペオペはもちろんSF」と思う派なので,「プラネテスがSFじゃない論」が不可解だったのだけど,「スペオペがSFじゃない」という考え方をするなら,「プラネテス...

          • 逆に「スペオペもプラネテスも含まないSFってどんなの?」という疑問が。 アルジャーノンはアウトっぽい気がする。「星を継ぐ者」だって考古学ミステリだし「楽園の泉」は建築ド...

        • 別にそれは宇宙でゴミ掃除しなくても描けるわけで それはそうだけど、「一人で生きて一人で死ぬんだ、それが完成された○○だ」って台詞に説得力が出る世界設定くらいは必要でし...

    • >大人というのは一見して穢れた存在だが、それは矛盾を統合して現実に処しているから どうも世の中、処しきれてない大人が大半のような気がするんだけど

    • おまえは自分のポリシーで木星(だっけ?)に行けると思う? 現実に即するなら月でもいい 行ける?

    • 名作でありSFでもあるけども、名作SFではないってことね。 SF作品だけどSF要素部分が名作なわけでは無いって事よね。 わかるよ。でも名作だよ。

    • ここでいう忸怩たる思いってのは誤用でおk?

      • 「をして」~の部分も日本語になってないですね いっちょまえにSFを語る前に日本語を勉強した方がよいのでは

    • プラネテスあかんというなら、何が名作SFマンガなのかをはっきり提示しないとなー。

    • お前は愛を知らない わかろうともしないので面白さがわかるはずもない

    • プラネテスの登場で、星雲賞ノミネート候補だった「おまかせ!ピース電器店」が日の目をみることが無くなったほうが 大きい損失だと思うがね。 当時の星雲賞は「完結作品に限る」...

    • なんですぐに白か黒か決めたがるんだろうな。 元増田にとっては、名作SFというのはどうなんだろうという意見で、それはそれであってる。 いやいや名作だろSFだし、面白いじゃん、と...

      • 意見に対してバカだと言ったり間違ってると言うだけで存在を否定したことにはならないだろ 全員が同じ意見になれなんて全く思ってないぞ バカだと思うけどバカがいるのは仕方がない...

    • 幸村誠氏の対談見に行ったことがあるけど本人は題材が宇宙であることにそんなこだわりがなかった模様。 だから回りが勝手にSFの色眼鏡で見てるだけだと思うんだよなぁ、そりゃ本人...

      • 一度作品が書かれて読まれてしまってから 作者の意図通りに読まれるべきなんてのは傲慢でしかないよ 読解の土俵では作者も読者の一人でしかないよ

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