いつも通りペットボトルを冷蔵庫に詰めていると、じいさんが日田天領水(結構高い水)を探してるというので案内した。
お前は飲んだことあるのかと聞かれ、正直にないですと答えるとじいさんはどんなに日田天領水がうまいのかを語りそのまま買わずにどっか行った。
このように自分の気に入った商品をほめるために店員に話しかける人は少なくない。
人間と話さず段ボールとペットボトルばかり見ているこっちとしてはちょっとうれしい。もちろん忙しくないときだが。
水と言えば小学生のとき、運動会の練習後に2秒で飲み干せそうな紙パックのオレンジジュースが時々配られていたのだが一度だけ500mlの水のときがあった。
見たことのない商品名ではあるが有名なメーカーの商品だし500mlもあると喜んだ。
しかし飲んでみると青臭くてまずい。
こんなにまずい水があるのかと言いみんな最後まで飲めず、なぜか持って帰ってしまった。
家に帰って母にこれまずいんだよとよくわからないテンションで飲ませると、
まずくない、アンタがおかしいとなぜか怒られた。
翌朝冷やしたらおいしいと言われたので飲んでみるとやっぱり青臭く、その日少し母を恨んだ。
大学生になり一人暮らしをするまで、日常的に水を買うものだとは思っていなかった。
水道水をそのまま飲んでいたのだがどうもまずく、水を買うようになった。
うまい水というのは無味無臭で抵抗なく飲める水のことだと思っている。
じいさんは店員なんだから自分とこの商品くらい飲めとしつこく言うので、確かにそうですねウッヘッヘ、と自分でも気味が悪い愛想笑いをして帰ってもらった。
今は日田天領水がとても気になっている。
アトピーに効くよ!
こいつもいつか入間みたいな事件起こしそうだな