そして中立は正しさを保証する考えではない。
まず喩えとして「1+1は2」と主張するA派と「1+1は2ではない」と主張するB派があるとしよう。
中立とは「A派の意見もB派の意見も受け入れない。私はどちらの味方もしない」という主張を行う立場だ。
読んで分かる通り中立は議論の余地を放棄し自己の存在を肯定する思想で一見すると詭弁の塊の様に思える。
往々にして中立という道具は議論によって排斥される思想を維持するために使われてきたからだ。
話を戻そう。
日本国における戦後の人権と刑罰、法の成り立ちは日本が中立である事を理由に再解釈されてきた。