大阪桐蔭でベビースターラーメンが人気とかいう記事を見て思い出した。
ベビースターラーメンは子供の頃のあこがれのお菓子だった。
私の母は家が汚れることを極端に嫌う人で、
(公園で遊んで帰ってきたら汚いという理由で玄関入った瞬間に新聞紙の上で服を全部ぬがされ、風呂場に直行させられていた)
食べこぼしが容易に想像できるベビースターラーメンを目の敵にしていた。
コンビニやスーパーなどでベビースターラーメンを買ってくれとおねだりしても、
よほど機嫌が良くなおかつ私の直近の行いが良くない限り買ってもらえなかった。
そんなハードルをくぐり抜けてなんとか買ってもらっても、
少しでも床にこぼしたらその時点で没収される。
だから、袋からあの細い棒を一本だけ取り出して、なめ取るように食べなければならない。
手のひらにザザザッと出して、口の中いっぱいにベビースターラーメンをほおりこむなど死に直結する。
ちょっと考えればコーンフレークをたべるときみたいにお皿に出して、スプーンで食べればよかったのだけど
そんな窮屈な小学生時代で、唯一自由にベビースターラーメンを食べられる時があった。
遠足は家の外だし、たいてい屋外なので、どんなに食べこぼしたとしても親に怒られることはない。
青空の下、大好きなベビースターラーメンを手のひらいっぱいにのせて、
一気に口の中にほおりこむ。ちょっとあの棒が口にささって痛いけど、
それもまた美味しい。
ベビースターラーメンを飲むように食べていたという大阪桐蔭の監督さんを見て、なんとなくそんな子供時代を思い出した。
おやつカンパニーさんは商機だと思うので、甲子園の砂味ベビースターラーメンをお待ちしております。