2014-03-03

http://anond.hatelabo.jp/20140302215233

生物学をきちんと学べば、ドーキンスらが言っている事も分かるようになる。

生物は、様々な環境変化に生き延びていけるよう、常に、「今、その環境で良く生きていけるもの」と、「今の環境では決して生きやすくないもの」と、バリエーションを持つようにデザインされている。

たとえば6500万年前までは、恐竜は、すごく環境適応していて、哺乳類は、その影でこそこそと暮らしていた。

しか環境の激変で「王者」は滅び、こそこそ生きていただけの哺乳類が、その次の王者になった。

我々の遺伝子は、数万年~数十万年という単位時間進化していく(虫や微生物もっと速いが)。

人工物が無い自然環境の変化は、それくらい時間がかかるものなので、生命進化も、それくらいゆっくりで良かった。

そうした、「時間のかかるヒト生命進化」の中で、「生きやす遺伝子」と「生きづらい遺伝子」が、それぞれ共存している。

それは、環境の変化に遭っても、ヒトが絶滅しないための仕組みだ。

現在社会は、たかだか、ここ数年~数十年の間に形成されてきたものに過ぎない。

増田は、その中では生きづらいのだろう。

しかし、この先数年~数十年で、社会価値観や仕組みが、変わっていかないとは言い切れない。

仮に激変が起こって、今をときめくリア充イケメンが「滅びた」時、増田のような人間がいなければ、人間社会は滅びてしまうだろう。

もちろん、そんな激変は、死ぬまで起こらないかもしれない。

6600万年前に生きていた哺乳類のように。

でも、そういう「絶滅を免れるための仕組み」として、我々は全員生まれてきて、生きている。

生命多様性」が大切だと言われるのは、そういう事だ。

胸を張って、ただ生きていればよい。

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