例えば生活保護受給者叩きだとか近年とみに激しくなったけれど、自分が苦しい思いをしているからといっても、他人が苦しんでいないわけではないから、受給している人を非難する理由にはならないでしょう。
他の人がもっと苦しんでいるからといっても、ある人が受給しているのを非難する理由にもならないでしょう。
ましてや税金を納める所得がある立場の人間は、税金を納めることもできないような無所得者に比べれば一般的に、比較的にではあるが、恵まれているでしょう。
それで、なぜ苦しんでいる人たちをわざわざ叩くのか、いじめるのか。それは論理的に破綻していると思います。
それなのにそうした言説になびくのは、マスコミや自民党などのデマゴーグにおもしろいように釣られているのでしょうし、また、少なからずわざと釣られているのかもしれませんね。例えば米国共和党だとか中国共産党だとかが外国を敵に設定することで国民の憤懣を振り向けて支持を保ってきたように、憤懣の捌け口として都合がちょうどいいということなのかもしれませんね。
それで誰が得をしているのかは、私にはよくわかりません。
税金を納めたり寄付をしたり、反対に、社会保障などを受けた側の人間が生活費に費消したり、そうすることで多分に景気が良くなるものだと、私は思うのですが。税金をケチるから、いま、経済が鈍化しているのだと思うのですが。