先に断っておくと、今まで霊だの金縛りだのとは一切無縁だし、話もあくまで目の前で見ただけ。
後先にも不思議体験なしと前置き。
子供対象に幅広い年代に教えているが、一番上のクラスで中学生がメインのクラスを指導中だったときのこと。
一人の子が具合が悪いというので休ませたのだが、特段どこが痛いでも気持ち悪いでもないというので
それなら戻れるかと聞くも首を横に振って無理という意思を表す。
一体どうしたこっちゃと別の講師も声をかけるが鈍い反応で、更には泣き出す始末。
嫌なことでもあったのかと聞いてもそんなことは全くないとこれまた首を横に振って答えるが、
何が異常かというと本人も周囲も原因わからぬままひたすら数十分弱泣き続けた事。
家に帰りなさいと促しても大丈夫とは答えるが…
既に中学生であり普段泣いた事のない子の異常な姿にやはり帰宅を促すべく家に電話するも生憎繋がらず。
それじゃあと緊急連絡先である親の携帯電話に電話するも繋がらず、何度かのトライで漸く繋がったのだが。
その子は両親と祖母で暮らしていて、その日は両親が職場へ、その子は習い事で外出し、家には祖母がいた。
その一人での留守中、不幸なことに祖母は突然死したらしい。
電話が繋がらなかったのは親がちょうど帰宅して祖母の状態に気が付き電話を使用していたからで、
その子が原因不明の状態に陥ったのがつまりちょうど祖母の亡くなった時間帯であった。
帰宅してぴたっと泣きやんだとのこと。
本人も後日その状況を振り返ってみるも、なんでああなったのかよく分からないと話してくれた。
というはなし。
虫の知らせとう言う奴なんだろうか?
ちょいと昔のはなしなんで、祖母が亡くなっていたから電話は誰も出ず、仕事中の親は電話に出れず
無理矢理帰宅させたその子が祖母の倒れているのを発見して…って流れだった気もするが、
そこが本題ではないのでそんな感じだったとだけ蛇足追記。
話題になることもないが、そういやそんなこと有ったねの備忘録としても書き留めておく。