2013-09-01

善くない事をしたと思っている。

小学一年生ときに、私はかなり苛立っていた。周囲の同級生はバカだったし、大人は「子ども扱い」をしてきた。だから故意に「こども」を演じた。

鍵をつけたままの自転車路上にあったら、鍵をとって地面に落として持ち主を困らせるという、憂さ晴らしをよくしていた。人より加虐性を持っている、と気づいた。

にこにこ笑っておけば自分が「憂さを晴らしたい」と考えているとは誰も思わないんだろうな、と思った。下校時に、上級生の上履きを左右逆にして、憂さを晴らしていた。

よくつるむクラスメイトが一人いた。彼は単純な人だった。

所謂集団的な公開のいじめ」はバカがするものだと思っていた。周囲に誰が加害者被害者なのか筒抜けなのに、バカだなあと不思議だった。私は、保護者監督からの叱責を恐れていたし、報復は受けたくなかった。

私と彼は、そっと窃盗器物破損をくりかえした。

あるとき、「上履きが見つからないのでみんなで探しましょう」と先生が言った。私と彼が隠した上履きだった。「見つけた人にはチョコレートをあげます」と先生が言うので、生徒は盛り上がった。すると彼はすぐに上履きを取りに行こうとしたので、あ、これはだめだ、と私は落胆した。彼にはなぜ先生が「チョコレートをあげます」と言ったのか理解できていなかった。数分が過ぎてから私は上履きを見つけたふりをした。チョコレートは貰えなかった。

その後、自分加虐性二次元キャラクターへ向けるようになったり、引っ越したりで、だんだん周りと話が合うようになった。

幼稚園小学校低学年のときに「周囲の人間はバカだなあ」と見下したことがある人は、どのぐらいいるのだろう。

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