2013-07-26

20XX年 世界は核の炎につつまれた

おれ気づいた。

おれ今、35歳なんだけどさ、

なんかどうも世間で言われてるほど、

原発が爆発して死ぬ”“放射能浴びまくって死ぬ

とかその辺りが、ぜんぜん怖くないんだよね。

なんでなのかずっと不思議だったんだけど、気付いた。

おれらの世代にしてみれば、本当は1999年にとっくに人類滅亡するはずだったわけ。

もう絶対に滅亡するはずだった。

だってみんなそう言ってたし、本にまでそう書いてあって、

小学生の頃から1999年までなんだと本気で思ってた。

それ以外にも、

人類原爆で滅びる”“第3次世界大戦で滅びる”“電気のために原発作りまくってるから爆発して滅びる”

そんなことばっかり教わってきたよ、実際に。

学校図書館にすらそんな本が山ほどあってさ。

そんな事言われてもどーしようもないのに、

やれ原爆は怖いだの原子力発電は怖いだの

(今の反原発派がよく言う「知らなかった騙された」ってのは絶対ウソ昭和生まれ人間

そこら辺を避けて学校生活が送れるはずがない)

そこら辺は徹底的に刷り込まれた。

あいわゆる左の方角からだとは思うが、子供の繊細な肌感覚ヘチマのタワシでゴリゴリと刷り込まれたよね。

んでさ、もう俺らの世代子供ながらにそれが恐ろしくて恐ろしくて、

本とか沢山読んでたヤツほどリアルに恐ろしくて、

そんな恐ろしいものがなんで世に沢山あるのか、そしてそれをなんで俺らに言うのか、

考えてもどうしようもない恐怖、

そこで子供ながらにとった対策が「諦める」ってことなんだよ。

1999年に滅びる。

万が一1999年でなくても、絶対に最後は核で滅びる。

もう、頭のなかではそう決まっていたんだよ。だって大人がみんなそう言うし本にも書いてあるし。

からさ、

いまさら原発で”とか“放射能で”とか言われても、逆にピンとこないわけ。

「は?当たり前だろw」ってさ。

「どうせ海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体が絶滅たかに見える感じになるの分かっててやってるんですが?」って。

  • エイズについて話すと余裕ぶる癖っているよね。 その癖、切り傷が完治するまで三倍以上かかるとか、油断すると肌が腐って死ぬとか、トイレの度に便座に鱗が落ちるよとか、具体例出...

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