親しみがあるように、苦しみなどないように、助けになるように
俺は元気に、健康に、正常に、健常に
俺は誰にも優しくするし、それは俺自身もキモチイ事だ
けど、誰も俺が何に悩むかは知らない
俺自身もそれを話せないし、言えないし、それとなく伝えたり、振る舞いで示したり出来ない
”そういう事”は学校では言わない
もう、それを感じることすらできなくなってしまった
感じてても無視すると、感じられなくなって、心のなかでくすぶって手が届かなくなってしまう
苦しくなるのは、家に帰ってから
家族の目があるから、それも深夜で誰もこちらを見ていない時だけだ
誰も彼も見ていない時だけ、俺はちゃんと苦しくなれる、俺はちゃんと苦しさを感じることができる、ようになる
一日中、下手をすれば数日分の苦しさ、いらだち、不満足、悲しさ、不甲斐なさ、不安、怒り、動揺、気持ち悪さ、嫌悪感、気持ち悪さ、汚い汚い自分の感情
そういうものがたった深夜の数時間の間に圧縮されて発露されて、圧倒されてしまう
今がその時で、この時はあふれる自分の感情を止めることも出来ずに、溢れるほどのそれに翻弄されてしまう
「お前って、好きな女の子居るの?みんなに対していい顔するけど」と言ったよね
そんなこと、考えられる余裕はないよ
きっと、自分が安心できるような、自分の領域に立ち入らせるような人がいれば
その人の前で人間の形をしていられる自信がない
普段できているようには、器用には振る舞えない
だって、昼間の機械のような人柄の代償には、深夜の醜い俺がいるんだから
嫌なことは後回しで、深夜に辛くなるという愚行を起こしているのがわかってるのに
それでも尚、やめられない
もう、死んでしまいたい
心のバランスを取るのに、もう疲れたよ