2011-09-12

現代の偏見

なんだか最近偏見というものが本当に目に付いて仕方が無い。

それも、昔ながらの偏見外国人とか男女差とかに関する偏見でなく、

「昔は正しいと思われていたが、実は悪(嘘)だった!」と

以前の常識を1回だけひっくり返しただけのものについて、

「それを知ってる私ってオトナ~」と思い込んで、

その時点で思考停止していることが多いように思う。

 (例)

 「官僚は昔はエリートと思われてたけど、実は国を操り利権を貪るだけの悪の存在だったんだよ!」

 「現代医学は凄いと思われてたけど、実は根本を治さず対症療法で薬漬けにしてるだけだったんだよ!」

 「地球温暖化で大変だと思い込まされていたけど、全部、原発ムラが広めたウソらしいぜ!」

 「虫食いのない綺麗な野菜はみんな危険!虫も食わない農薬まみれってことだからね!」

・・・と。

もちろん一部は正しいところもあるが、いささか行き過ぎた決め付けが、今や常識のように思われている。

世の中はそんなに単純じゃない。

「いやいや待て、やっぱり悪(嘘)ではなく正しいかもしれないぞ?」

と2回以上ひっくり返して、ちゃんと反論・肯定論も平等検証し、

そこまでした上で「やっぱり悪(嘘)だ」と批判するならいいが、そんな人は少ない。

なぜなら、この「新しい偏見」の根本にあるのは、ぶっちゃけ「叩く側に居る快感」にすぎないからだ。

コレが広まった結果、本当はそれほど悪くないものにどんどん理不尽な「絶対悪」のレッテルが貼られている。

ある程度までは「不正監視」の意味でそういう論があっても良いと思うが、最近mixiニュースへの日記などを見ていると、既にそういう偏見が大勢を占めていることが多い。

そろそろこの「現代の偏見」をなんとかしないと、本当にこの国を歪めてしまうのではないか、と思ってしまう。

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