2011-09-02

時間とか空間というものは今現在にだけ収束されていて、未来にしろ過去にしろ、縛られ細められた現在から遠ざかれば遠ざかるほど拡散しているんじゃないかな。

私が認知できる(あるいはそう錯覚しているだけの)現在は漸近線のようなもので、それぞれの過去から未来に伸びているもののそれらは互いに限りなく似通っている。

ただしその延長上に見える景色無限大に食い違っていて、イメージとしては一昔前に流行ったような気がするホワイトホールブラックホールが繋がっているモデルが一番近いのだと思う。

さて、無限大拡散する過去未来というものがあって、その屈曲率が過去未来で鏡合わせの値であった場合、その過去未来は究極的に言えばどこかで交わるのではないだろうか。

端的に言えばループが完成してしまうのではないかということだ。それがどんな流れになっているのかはわからないけれど、ぐるぐると同じ時空間を巡っていると想像すると面白い

あるいは、何らかの弾みで現在を縛り細めている紐が揺れたり振動したとする。影響は遠方になればなるほど大きくなり、拡散した過去未来の屈曲率は大きく変動することだろう。

そうなったときループとして成立していた一つの過去未来が切り離されて、全く別の過去未来と繋がってしまったとする。

その際考えられるのはループが新しくなったなどというものではなく、拡散した未来の先に、すでに過ぎ去ったはずの過去が新しい時空として繋がることである

現在の地点から見れば(それが可能であれば)、不確定のまま暗黒に繋がっていた未来が既知の過去に繋がることと同意であり、それはつまりその過去の先に観測者としての現在と同体の現在を眺めることでもある。

その瞬間現在は、不確定のままだった時空の繋がる先に、ドッペルゲンガーを見つめることになるのだ。

同じくして、過去を見つめた観測者は、記された過去の遙か向こう側に予想された未来を見つけることになる。その先には、たった今観測者たる現在を見つけて驚いている現在の姿を見つけることになる。

全部妄想に過ぎないけれど、なんかこういうのって面白い。わくわくする。創作ネタになんないかなあ。

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