団塊ジュニアは人数が多い。その世代の中でも後ろのほうだと、先輩も多い。そこあけやがってくださいといいたくなるほど多い。
中学の野球でいえば、2年でレギュラーなんて無理。なぜなら3年生で補欠があふれているから。練習する場所すらない。
やっと3年になったと思ったら、同年代でレギュラーの取り合い。半分以上は、試合にすら出られない。
高校の野球でも同じ状態で、2年でレギュラーなんて無理。やっぱり3年生で補欠があふれているから。玉拾いすらできない。
やっと3年になったと思ったら、同年代でレギュラーの取り合い。またしても半分以上は、試合にすら出られない。
さて、大学受験だ。と思ったら、先輩たちが浪人なさっていらっしゃる。どんだけ人間がいるんだ。
で、半分以上は、浪人しちゃう。このころの受験産業は最大の業績を達成したはずだ。
大学に入ったら、六大学でもなければ、野球は見向きもされない。レギュラーになれそうだけど、ありがたくない。
中学の野球部を見に行ったら、9人揃わないとかいっている。もうわけがわからないよ。
そうこうしているうちに就活だ。就活。5回生とか、6回生って何だよ。ダンゴ状態で、面接だ。景気も落ち気味で氷河期とか言われる始末。表面上の就職率を落としたくない大学は、就職できなかった学生を留年させて、分母を小さくしていた。正直に申告したおいらの大学は、5割を切る勢いで新聞の一面を飾った。何かに優勝したかの勢いだ。ほんとにわけがわからないよ。
ここで、就職のレギュラー入りができなかった同級生が大量に発生した。ある者は、海外へ消え、ある者は、ギャンブルに溺れ実家に消えた。非正規雇用と呼ばれるレギュラーじゃない雇われ方をするはしりにもなった。
当然、上位3割くらいは、レギュラーだっただろう。きっと優秀だ。
ずっとレギュラーになれなかった人たちは、レギュラーになる努力は知っているけど、レギュラーになったときの戦い方やチームワークを学べてないと思うんだ。それがこの世代の最大の弱点。
きっと、このまま世代の中での熾烈なイス取りゲームが死ぬまで続くはずだ。このイス取りゲームは、この世代には何の得にもならない。多分、上の世代から仕掛けられた内部抗争みたいな気がする。団塊ジュニア世代でチームワークが発揮できたら世の中が変わるかもね。
今までレギュラー張ってきた奴は経験不足の負け犬とチームを組む気は無いよ。