地震が起こる何ヶ月か前のこと。
何をいくつという列挙があるリストをもとに、実際に調達するとしたらいくらかかるか、という見積だ。
いま思い出すと、リストだけみたらなんの仕事かはわからなかっただろう。
リストを見る前に、最初に、「原発」とか言われたので、内容を聞く前に「やらない」を連発した。それから工事現場云々だよという話をきいたのだけど、見たり聞いた後でも「やらない」と連呼してみた。理由は「巻き込まれるのが嫌だし、この社にそのような事態に対応できる体力も知力も財力もないから」。何に「巻き込まれる」かというと、当時はさすがに、事故がおきたとき何らかの責任を問われるのでは、とかではない。たとえば自分が建設反対運動に身を投じて、悪質なことを考え、関連しようとする企業に何らかの嫌がらせをする、としたら、危険だということである。
結局やらなかった。
そもそも会社が何らかの判断をもって、そういう仕事にあたる、ならまだましだが、何も考えず判断せずに、社会的に微妙なものの仕事の一端に関わろうとしているので、全力で拒否した。
地震が起きて、原発が大変なことになって、「やらなくて良かった」と何となく言われた。
その程度の「何となく」な問題意識しかもっていないのが、そもそもこの国において、原発に対しての未来をあやふやどころか危険にしている原因の1つなのだろうなあ、とも思った。
結局、ほかの会社が肩代わりして国難に立ち向かう。 増田の会社は、国難だろうが、関係ないというスタンス
潰れますように