2024-04-11

完璧翻訳絶対的存在しないというか、そもそも文化が違うわけで

たとえば三国志の「劉備が来たので妻を殺して肉を振る舞った」という話を当時の価値観でそのまま受け取るのは現代人には不可能なはず。

時代と共に変化する価値観を逆算して、なんとなくで意味を感じ取ることは出来ても、その物語が出来た当時の感覚でもって受け取ることが出来るわけじゃない。

たとえば昭和青春ドラマでは「俺は今からお前たちを殴る!このバカチンがー!」みたいなことをやっていて、これに昭和オヤジ昭和オババは「愛情やなあ……」と目をウルウルさせたというが、令和の価値観においては「は?暴力を振るうことで必死アピール痛すぎでは?やるべきことは頑張って言葉を紡いで思いを表現することでは?」としかならない。

外国文化もこれと同じで、日本においてはイスラム的な価値観キリスト的な価値観は全く根付いてないからそういった事柄を背景にした物語はどう翻訳しても刺さりきらないし、それを無理に仏教神道に当てはめた所でどこかに限界は生じるものだ。

翻訳完璧じゃないとか、翻訳された国ごとに意味が変わってしまっているシーンがあるとか、そういったことを過剰に気にする人達はこのへんが分かってない。

もちろん翻訳家が自分の爪痕を残そうとして余計な要素を追加して台無しにしてしまうことも多いし、単に仕事が雑すぎること、元の雰囲気を残しすぎてローカライズ出来てないことだってある。

だけども素人安易翻訳クオリティ批判するのはどうかと思うんだよな。

既にその国の翻訳版で定着したキャラクターの口調が突然変わっているとか、男言葉言葉がチグハグになっているとかはどうかと思いはするんだが。

  • だから年表や史実の丸暗記だけでなく長々と期間をかけて歴史を勉強するんじゃん コンテンツだけみてたらわからないよ、コンテクスト(文脈)を追って理解しないと

記事への反応(ブックマークコメント)

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