2023-08-12

日本女子サッカー競技者数が増えないたった1つの理由

女子W杯なでしこジャパンベスト8で終わった。2年前の絶望的な状態からは良くはなったが、まだ発展途上に居ると言うことが良く分かった。

12年前の女子W杯まさかの優勝を遂げてから女子サッカー競技者数は大幅に増えると思われた。

しか実態は増えていない。

JFAの「選手登録数」によると12年前の2011年は26,237人で、そこから一時的に伸びて2013年には3万人を超えたが、以降は伸び悩み。ここ数年は28,000人前後をうろついている。→https://www.jfa.jp/about_jfa/organization/databox/player.html

日本はアメスポ文化の国なので他のスポーツ競技人口傾向はアメリカのそれと似てるのだが、女子サッカーだけは似ても似つかない。アメリカは知っての通り女子サッカー大国だが日本小国。それはなぜか。いろいろ調べてみたら・・・

吹奏楽部女性を取られている」という結論に至った。

日本アメリカ吹奏楽大国であるのは同じ。

しかし、日本アメリカでは、男女比率が決定的に違う。日本では男女比2:8~3:7で、アメリカはその逆だ。

米国における吹奏楽軍楽隊起源としており、男性だけ、または男性中心の吹奏楽部(あちらの部活動学校授業の一環だが詳細説明は省く)や楽団が多数構成されるようになり、その文化が今でも根付いている。近年は幾分女性率は上がっているが、未だに女子禁制のバンドも少なくない。

日本でも1950年代までは男性中心だったが、1960年代から一気に女性比率が増え、1970年の段階で男女比ほぼ半々となり、今や大半が女性だ。

こうなった理由はいくつか考えられる。この時期に何度か起きたギターブーム男子生徒がそちらに流れたこと、日本におけるウーマンリブ女性解放運動)でのターゲットの1つに吹奏楽が選ばれたことなどが挙げられている。ただ米国では男女比逆転の話はない。

世界的には女子サッカーは「女性解放運動」の象徴とも言われており、女子サッカーの強さと女性の権利の強さは比例すると言われる。男子サッカーがそこまで強くないアメリカスウェーデンが強いのが象徴的だ。

しかし、日本における女性解放運動の象徴は、1960年代から急激に女性比率が上がり、今やほとんどが女性で占められる「吹奏楽部」であり、女子サッカーではない。

日本女子サッカー競技者数が増えないのはバスケバレーボールかに女子生徒を取られているためとよく言われているが、それだと女子バスケバレー普通に強いアメリカ女子サッカーも強く、競技人数が桁違いの理由説明がつかない。

真の理由は「吹奏楽部女子生徒を取られているから」なのである

  • 東洋の魔女やアタックナンバーワン、ママさんバレーなどがあることを見れば明らかなように女子スポーツの花形はバレーボール デビューしたての嵐がバレー大会の曲を歌ったこともあ...

    • それは米国も大差ないんよ バレーなどに取られているのは同じなのになんで日米でサッカーの人数が桁違いなんだ?

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