2023-06-07

ぶつかりおじさん(真)を見た

平日の、午後6時を過ぎたくらいだったと思う。

そのおじさんは横断歩道を渡ってきて、俺の1メートル前くらいを歩いていた。割と早足で、自分の前を歩いている人を、追い越し様に肩をぶつけて去っていく。

スーツじゃないけど身なりはこざっぱりとしていて、制服があるか、カジュアル服装が許される職場仕事をした帰りといった感じ。少し痩せ型。ショルダーバッグを肩からかけていた。

最初は偶然かと思ったが、わざわざ人がいる方向に向かって歩いていって、片足に重心をかけて肩からドンとやってるところを見ると明らかにぶつかる意図をもっている。

次の交差点では信号待ちしている数人を、ジグザグに歩きながら全員の背中を肩でどついて去っていった。皆、近づいてくるおじさんに気づかず、ぶつけられてやっと何があったか把握する感じ。その頃には、おじさんはずっと先を歩いている。

俺はスマホカメラを起動して動画を撮ってみたけど、微妙に暗くてあんまりはっきり映らなかった。

ぶつかりおじさんはそのまま、地元でも人が近寄らないエリアにどんどん進んでいって、俺は追うのを諦めた。そこは所謂ドヤ街で、過去にもいろんな事件があった。カメラ持って歩くのは勇気がいる場所だしスラムが好きそうなYouTuberも何人か来てるようだけど、誰も本当にやばいところには触れないままだ。

山谷西成といった他のドヤ街は否応なく浄化が進んでるけど、ここは変わらない。政治家も変えようとは言わないし触れないし、地元の誰も何とかしようとは絶対に言わない。どこもそうだが、団体がやってる炊き出しなどの支援はある。変化は求めずゆるゆると現状維持

俺はぶつかりおじさんの話を近所の交番スマホカメラを見せながら説明したが、ドヤに入っていったとわかった途端にあーはいはいって感じで終わってしまった。さすがK県警クオリティ

本物のぶつかりおじさんは、もう失うものあんまりないおじさんで、おそらくかろうじて福祉と繋がってるようだけど、もう警察アンタッチャブル存在だった。

こういうとき、どうすればいいんだろうな。

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