仏教関連の話が上がってたので便乗。
仏教と一口に言っても地域や宗派でぜんっぜん違うというのは最近の増田でも書かれてたかと思う。
全ては柔軟性というか仏陀本人が口伝でしか残さなかったこと、弟子が集まって何度も会議しても分裂してしまったことが現在の形に繋がっている。
そのせいで仏典がありすぎてキリスト教やイスラム教みたいに聖書たるものが確立していない。宗派による。
その中で日本人がぼんやり宗教に抱く胡散臭さみたいな、ファンタジー要素は原始仏教には極力存在しない。
よくある輪廻転生や天国や地獄は元々はバラモン教の考えで仏陀はバラモン教から抜け出すために仏教を作っているので採用していなかったが、後に合流してしまった。
さらに偶像崇拝的に神様を崇めるなと教えてた。そんな仏陀が後に仏像を作られ他の神と変わらない崇拝を受けるのだから皮肉な話だ。
バラモン教が幅を利かせていた時代、仙人になるための宗教なども他に勃興する中でよりよく生きようと考え広めたのが仏陀にすぎない。
どちらが良いかみたいな話ではないけれど、各地に広まり日本でも多数の宗派のある現代の仏教は大海に流れ海の水となった川の水のようなもので、原始仏教は山の中の湧き水のようなものだと思ってほしい。
膨大な歴史の中で多種多様な宗派や考えが形成された仏教だからこそ、その源流(とされる)原始仏教を、仏教の歴史という視点でもって勉強しようぜ。