2021-10-19

中学生の頃、心底あなたが嫌いだった。気づいてないだろうけど。

先生、お元気ですか。同窓会には行けなくてごめんなさい。

クラスでも、部活でも、お世話になりました。

クラスでは、ガリ勉どんくさい僕を、いつも叱ってくれましたね。

授業中に先生からちょっと目を離しただけで立たせたり、

終礼のときに、合唱コンクール課題曲を独りで歌わせたり、

委員会仕事ミスをしたときは、他のメンバー全員を訪ねて謝罪するまで、先生は口をきいてくれませんでした。

部活では、いつまで経っても基礎練から卒業できない僕を、厳しく指導してくれました。

学校の裏の坂道で一人で走り込みをしましたし、

チームの試合の時は裏方として一生懸命頑張りました。

ただ、ボールを触ったことが数えるくらいしかなかったのは、残念でした。

そんな僕をみて、クラス部活のみんなは楽しそうに笑っていました。

僕も、笑っていました。

しかたからじゃありません。内申点のためです。

印象を悪くすると、進学に響く。

ただそれだけのために、あなたから仕打ちに耐えてきました。

だけどあの頃は何にも言えなかった。だから、今、ここで吐き出してしまおうと思います

先生あなたのことが大嫌いでした。今でも、憎んでいます

恩なんて一切感じていません。

卒業式の寄せ書きに書いたことは、嘘です。

あなたのせいで、地元が嫌いになりました。

社会人になってからは一度も帰っていません。

あの頃の同級生に会いたくないからです。

あなたから教わったことに、有意義なことは一つもありませんでした。

叱られた理由は今でもわかりません。

おそらく、一生わからないだろうと思います

「バカ」すみませんでした。

直接伝えようと思ったこともありましたが、僕も大人になりました。

思ったよりも世の中はクソではないし、いい人もたくさんいることに気が付きました。

から、この辺で、この思い出は成仏させてしまおうと思います

その為に、ここに書き込むことにしました。

どうせあなたにはわからないだろうから

(この話はフィクションです。現実人物とは関係ありません。)

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