日本人は外国に長く住んでも必ず帰国する、みたいな話を何かの折に読んだが、
まあ、実際には旅先で帰化して日本に帰らない人というのも普通にいるわけだし、「華僑などと比べるとそういう傾向が強い」というだけの話ではあるのだろう。
ただ、実在の人物であれ物語上のキャラであれ、「帰れなかったキャラ」というのは、一種の悲哀や寂寞の念があって印象深い。
実在の人物だと、阿倍仲麻呂(帰国しようとしたけど嵐でベトナムに漂着)とか、大黒屋光太夫の仲間の新蔵や庄蔵(正教に改宗していたので、帰国不可)。
物語上のキャラだと(あ、古い作品だけど一応ネタバレ注意ね)漂流教室の主人公とか、エデンの檻のキャラとか、今そこにいる僕のサラとか、ドラクエ3の主人公とか。
逆に、帰れなかったキャラがいるなかで、かろうじて帰れたキャラというのもそれはそれで味わい深い。
漂流教室のユウちゃんとか、今そこにいる僕の主人公とか。初代ペルソナのセベク編バッドエンドとか。さらば宇宙戦艦ヤマトとか(さらばの方を正史として推したいのは、この物寂しさがあるからである)。実在の人物だと、大空のサムライの坂井三郎とか。
サバイバーズ・ギルトみたいなのが凄そうな感があり、全員帰れた場合に完全にハッピーエンドになるのとは、まったく違う後日譚が想像できて良い。
ゲート(自衛隊のやつ)は、帰れなかった人たちが多すぎたせいで、あんまり悲劇的な感じがしないのが惜しかった。
全員帰れたパターンというのは、彼方のアストラとか、ナルニア国物語(最終的には1人除いて全員帰らぬ人になったけど)とか、大長編ドラえもんとかである。
主人公一人だけが漂流するケースだと、全員帰れるか全員帰れないかの2択なので、運命の明暗が分かれず、あまり余韻がない。ロビンソン・クルーソーとかゼロの使い魔みたいな感じである。
火魅子伝(ゲーム)なんかは選択肢次第でどっちもできるが、なんというか、あっさり終わらせ過ぎていて余韻がないのが良くなかった。
「何人か死んで、生き残ったキャラが日常に帰る」というパターンもなかなか良いが、取り残されたキャラに思いを馳せる事がないので、寂寞だけがあり余韻に違いがある。
時空転抄ナスカとか。ベトナム戦争や第二次大戦の戦争映画はこのパターンが目白押しなので、割と好きである。
昨今、クラス丸ごと異世界転生とか何作品もあって、大抵途中エタってしまうわけだが、
ここはぜひとも最後まで書いて「何人か帰れて、何人か帰れない」というパターンを見せてほしい。
でも主人公は大抵ハーレムを作ってしまって帰国すると問題がありそうなので、「帰れたのは主人公以外」みたいなパターンが多くなりそうではある。
本筋からズレるが 日本人は外国に長く住んでも必ず帰国する これはマジで、だからこそ日本のパスポートは強いんだわ。 要は出入国で何を警戒してるかって自分の国に帰らずに不法...
なんだか悪魔か死神が自分と違う生き物たちの悲哀を満面の笑みでしみじみと味わっているようで凄みある
色々考えたがそういう作品さっぱり見てない気がする。 なんとかFF6のシャドウを思い出した。
猫耳猫はちゃんと帰れてたな あとはライブダンジョン!は帰ったけど2部でもう一回ライブダンジョンに移動してた あとは昔の作品ならデジモン無印とかふしぎ遊戯は元の世界に帰れて...
ここまでlainなし
織田信長に仕えた黒人武士弥助は結局どうなったんだろう。 普通に討ち死にしたのか、どこかに落ち延びてアフリカ音楽の断片を地域のお祭りに残すとかして死んだのか。
ナニャドラヤ~
今流行ってる異世界転生物ってほとんど読んだ事ないんだけど、 ああいうのって最終的に帰れるパターンと帰れないパターンどっちが多いんだ? 個人的には異世界で無双してたけど帰る...
帰りたくない、じゃないの。現実逃避したいから転生したんだから 個人的には異世界で無双してたけど帰る事になってなんだか冴えない日々がまた始まる それだとハーレムはおろか...
そういうリアルな感じの小説って書いてるやつもいるんだろうけど出てこないよな 何千何万も投稿小説あるんだからあるとは思うんだけどね
絶対あると思うんだよ 読んでみたいんだが、KKOが書いたオナニー小説の中かき分けて探すのが面倒でな……
そりゃ帰りたくねぇよなぁ。そっちのが読者に受けるのもわかる。 けど、現実の冴えない底辺の日々からの逃避願望が異世界転生だとするなら、現実と向き合う結末までセットの方が丸...
まあ「現実の冴えない底辺の日々からの逃避願望が異世界転生」ってのが間違ってるからそうなってないんだよ
いやだから同じオナネタでシコりつづけてるんだよ 今更感あっても主人公がTUEEEしてハーレムになって読者が気持ちよくなれればなんでもいいのよ
「転生」ものはそもそも完全に生まれ変わってるから元の世界には戻れない。 「転移」「召喚」ものだとかは戻れることもあるけどやっぱり戻れないことのほうが多いかな。 それとは別...
ヤマト2199の藪も「帰れなかった組」だけど、ガミラスのUX-01のクルーになっちゃった方が水が合って、むしろ居心地良さそうな感じよだね。
西風の戦記―ゼピュロシア・サーガ | 田中 芳樹 は?
作者が帰れなかったんや。
屋根裏の遠い旅 那須正幹