2020-02-15

研究者を志して、諦めた俺と諦めなかった人の10年後の現在

俺、地帝→東大院(生物学専攻)

10年前、研究者を志し研究に励んでいた。しかし当時たまたま知り合った先輩(玉木浩貴、自称国立印刷局研究候補)が「博士課程にメリットはなく、正規研究者アカポス)になれない」などと博士課程を卑下した発言を何度も繰り返しており、だんだんと感化されるようになった。結局それなりの研究実績はあったものの、大学院を去り、就職した。

一方で、研究楽しいとそのまま大学院研究を続けた周囲の学生ポスドク人達がいた。

当時は自分選択は最良と思っていた。周りのように、今が楽しいからと厳しい現実を逃避し、なれもしないアカポスに憧れるのは哀れだと思っていた。

そしてそれから10年が経過。現在の状況は次の通り。

大学院研究を続けた周囲の学生ポスドクの今(大学大学院所属研究室で自分より±3学年)>

東北大学 教授

東北大学 准教授

東北大学 講師

東北大学 助教

東京大学 講師

東京工業大学 講師

法政大学 教授

自治医科大学 講師

名古屋大学 講師

名古屋大学 助教(2名)

京都大学 助教

神戸大学 教授

<俺の今>

・某県庁 係長多忙のため体調を崩し退職

<先輩の今>

消息不明(都合が悪くなり無責任に逃亡?)

これらはあくまで俺が大学大学院所属した研究室のみの状況。他の研究室や学会で知り合った人を入れればもっと多くなる。

先輩の当時の論調では、大学院に残った人はその後落ちぶれてゆくということになるが、現実はそんなことはなかったのだ。

かに、俺が大学院を去って最初の数年間は周囲はパーマネント職には就けず、惨めなものであった。しかし、5年経った頃(つまり5年前)にはアカポスをゲットする人が急に増えた。大御所だった教授達が大量に定年を迎え、ポストが一気に空いたからだ。

現在、俺と周囲の人ではどっちが良かったかどっちが上かは一目瞭然。その中には10年前俺よりも研究実績がなかった人も少なくない。先輩の言うことを信じて大学院を去ったことを非常に後悔している。

これから研究を志す者へ言っておこう。

「大切なのは邪念に惑わされないこと。諦めたら負けだ。」

  • よくわからんけど 講師ってのは安定してんのか

  • もしポストが開かなかったらと思うと何が正解とも言えないんですが…

    • 昔よりも頑張って結果出した人(有名誌に自力で論文を出せる人)が報われる業界になってる気はする。 人を増やした分、できる人も微妙な人も増えてパイの取り合いが厳しくなったの...

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