2019-05-13

自己責任論者が何故かドヤ顔している話題

この話題で何故か自己責任論者がドヤ顔マウント取ろうとしてる意味がわからない。

はてなブックマーク - 韓国人含む人質救出、仏世論「無謀な観光客のせいで軍人の命が犠牲に」-Chosun online 朝鮮日報

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/05/12/2019051280037.html

まずそもそもジャーナリスト観光客の違いがある。

ジャーナリスト危険地帯へ行ってでも情報を取ってくる行為に十分価値が認められている。

そういった社会的意義もなく観光目的危険地帯へ無理やり侵入するなら、一体何しに行ったんだと言われて当然だ。

その違いを考慮に入れず「自己責任論への批判」へのカウンターにこの記事が使えると思ったのなら短絡的と言わざるをえない。

カウンターになると思うのであれば、この記事から社会的意義のある行動だったとしても、同じ反応になる」と筋道たてて説明しなければならない。

また、自己責任論には主に以下の2パターンあるかと思う。

自己責任なのだから助ける必要などない

②助けるべきだが、自己責任なのでどんな結果になっても文句言ってはいけない

このうち、②の「自己責任論者」は「自己責任論への批判者」の一部又は多くと実は立場がほぼ同じだ。

ただ「結果を受け入れろ」の方に力点を置くと「自己責任論者」に見え、「助けるべきだ」に力点を置くと「自己責任論への批判者」に見えやすいというだけの話で、その見え方の違いがなんとなく敵味方のようになってしまっているだけだ。

なので②の立場であれば言ってる事はどちらも似たようなものなので、これはどっちの批判がどうこう言う類の記事ではない。

翻って①の自己責任論者に対してはどうだろうか?

しろドヤ顔できるのは「自己責任論への批判者」の方である

助ける必要などない、などとんでもない!ちゃんと助けに行ったじゃないか

お前らの立場とは大きく異なる。

また、救出時に犠牲が出るような事態になれば当然、この記事フランス人同様、日本の「自己責任論への批判者」たちもかなりの苦言を呈すだろう。

(もしかすると、その批判犠牲が出るようなやり方を採用した政府に向くのかもしれないが)

どちらにせよ「まず助ける」という意味では、このニュースは①の自己責任論者がカウンターを気取れるような内容じゃない。

寧ろ君らの自己責任論と異なり、ちゃんとやるべき事をやっているし、批判の仕方も「自己責任だろ」ではない。

一体この記事のどのあたりから自己責任だろ」の論理を読み取ったのか摩訶不思議であるが、彼らには「拘束された人の立場の違い」はどうでもよく、そして「渡航に関する勧告は守れ」という類の批判は「自己責任だろ」と同じ内容になるらしい。

まったくバカバカしい。

最後になったが、犠牲になった部隊の方にご冥福を。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん