2019-05-06

昨日のプリキュアにモヤってしまった。

昨日のプリキュアにモヤってしまった。

モヤったのは、プリキュアの1人である天宮えれなのお父さん(メキシコ人)が、他のプリキュアの娘たちをハグした場面だ。

こうした場面は、いわゆる異文化の人を書くときに使われがちなものであり、多くのアニメハグによる挨拶が描かれているのはわかっている。

だが、今作のプリキュア多様性をコンセプトにしており、これまで「異文化とどのように関わるか」という問題を丁寧に描写してきた。

そんな作品において、いきなり相手ハグするえれなの父は配慮が足りず、不適切ではないかと思ってしまった。

いくらメキシコでは挨拶ハグするのが普通であっても、日本で長く暮らしている人間が、日本において、初対面の相手に、何の説明もなしにいきなり相手を抱きしめる、というのは、かなり乱暴挨拶である

幸いプリキュアの3人に気にする様子はなかったが、抱きしめられることを嫌がる子もいるだろうし、場合によってはセクハラにもなり得るはずだ。

製作者達は、おそらく様々な挨拶の仕方があり、それを受け入れることが多様性尊重することだと伝えたかったのだと思う。

しかし、相手文化を「一方的に」受け入れるだけが多様性尊重することではない。自分他者が「お互いに」相手文化を受け入れ合うことこそ、多様性において最も大切なことではないだろうか。

そういう意味で、えれなの父のハグ多様性を軽視した、一方的行為だったと考える。

トゥインクルプリキュアはすごく楽しく見させてもらっているし、多様性というもはやありふれた言葉について改めて考えさせられる優れた作品だと思う。

からこそ、たった一場面の取るに足らない行為についても、考えずにはいられなかった。

願わくばえれなの父にも握手声かけによる挨拶を覚えてくれるようになってほしい。

(えれなの母もハグによる挨拶をしていて、それも問題だと思うが、そちらは異文化問題というよりジェンダー問題だと思ったのでここでは取り上げなかった)

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