「昔は小説(夏目漱石など)も低俗と言われていた」などと言って、まるで現代では低俗と言われてないなどと主張しているが、現代でも小説なんてのは低俗なんだよ。教養のない人たちが「本読んでる。すごい!」とか言ってるだけで、小説なんてのは子供の読み物だってのは今も昔も変わってない。
ラノベオタクは昔低俗と言われていた小説が現代では高尚なものと言われているのだから、現代で低俗と言われているラノベも将来は高尚なものと言われるだろうと主張している。
ほんとにそうなのか。現代で高尚なものとされているというその主張が謎である。まともな大人は文学なんて読まない。
あるいは漫画やアニメも昔はこんなもの読んでる(見てる)と馬鹿になるなどと批判されていた、とか、テレビばかり見ていると馬鹿になると批判されていた、とか。まるで現代では批判されていないかのような主張である。が、実際に漫画やアニメばかり摂取してきた人間はやはり馬鹿になっているし、テレビばかり見てる人間もやはり馬鹿になっている。
主張としてはラノベもやがてこれらと同じく世間に受け入れられるだろうということだが、漫画やアニメは別に今でもそれほど世間に受け入れられてはいない。実際漫画の売り上げは下がっているし、アニメが受け入れられていると言ってもそれはジブリなどの映画アニメであって、オタクが好きな深夜アニメが受け入れられているわけではまったくない。テレビに関してはたしかに受け入れられてはいるが、若者のテレビ離れも言われていて、もはや時代はテレビではないことは明らか。
さらに言えば、ラノベは何も新しい表現ではなくただの小説であるという問題がある。漫画やアニメは初めの頃は確実に新しい表現だった。しかしラノベはただの小説である。どこにも新しい要素はない。19世紀で完成した大衆文学を現代オタク流にアレンジしているだけの作品群である。
そして小説はラノベ以外にもたくさんあるということ。なぜラノベだけ特別視しているのかが謎である。大量にあるくだらない小説の一部にラノベというラベルを貼っているだけ。何も特別なものはない。大量にあるくだらない小説からラノベだけが生き残るなんてことがあるんだろうか。
たしかにくだらない大衆文学は残るかもしれない。未来においてそういったものが教養のない人たちから高尚な読み物と言われるかもしれない。しかし教養ある人たちはそんなもの相手にしないし、くだらないと思っている。ただ、わざわざそう主張しないだけだ。敵を増やすだけだから。
ラノベを擁護する意見はすべてラノベ読者から出ていると思っているらしい
でも正直 専門書>大衆文学>思想書 の順だと思ってる
こういうエリートぶってる奴ってじゃあお前なに読んでんの? と訊くと途端に黙るんだよなぁ