この作品において、主人公の父親は「ランバジョージ症候群」により、「化け物」になる
人の欲望、望みを持った時にそれをそれを叶えるような、快楽だけを実現するような形へと変容する
寄生虫だ
一般に寄生動物は、体を固定するための構造が発達する。他方、特に内部寄生虫は、使う必要のない運動器官、感覚器官、消化器官が退化する。しかし、生殖器官は発達する場合が多く、体が生殖器官だけになってしまうような例も見受けられる。
しかし、私はこの結末にどうしても納得できない
母胎回帰が快楽の究極であるというのであれば、何故「誕生」をしなければならなかったのか
母親の体内という幼児的万能感を得られる場所において、永遠に留まればいい
型月世界観で言えば「根源」に戻ったということであり
ラカンで言えば、父の名を受け入れ去勢される前の想像界の段階である
バブみは母胎回帰願望と近いところにあり、母胎回帰願望は希死念慮に近い所がある
「AFFECTION:ERROR」の結末は、主人公の子宮内で快楽を貪りながら退化していき
参考:三秋縋「恋する寄生虫」
追記:
滑空の「しゅーしゅくしゅ!」って、割と切ないよね