2018-04-27

エロ漫画に見る「バブみと死」について

緑のルーペの「AFFECTION:ERROR」の話

この作品において、主人公父親は「ランバジョージ症候群」により、「化け物」になる

人の欲望、望みを持った時にそれをそれを叶えるような、快楽だけを実現するような形へと変容する

最後父親は娘の子宮に入り、娘の子供として生まれ直す

この生態について、最近になり思い当たるものがあった

寄生虫

一般寄生動物は、体を固定するための構造が発達する。他方、特に内部寄生虫は、使う必要のない運動器官、感覚器官、消化器官が退化する。しかし、生殖器官は発達する場合が多く、体が生殖器官だけになってしまうような例も見受けられる。



しかし、私はこの結末にどうしても納得できない

母胎回帰快楽の究極であるというのであれば、何故「誕生」をしなければならなかったのか

まれ直す必要など無い

母親の体内という幼児的万能感を得られる場所において、永遠にまればいい

型月世界観で言えば「根源」に戻ったということであり

ラカンで言えば、父の名を受け入れ去勢される前の想像界の段階である

自分主体性をなくし、ひたすら原点に戻っていく

バブみは母胎回帰願望と近いところにあり、母胎回帰願望は希死念慮に近い所がある

性は必ずしも生ではなく、むしろ平穏さや死に近い所がある

結論

「AFFECTION:ERROR」の結末は、主人公の子宮内快楽を貪りながら退化していき

受精卵まで戻った挙げ句に体内に排出されて死ぬという結末が良いのではないかと思いました

もしくは、主人公女の子死ぬまでセックスし続ける(終生交尾)結末が望ましいのではないかと思いました



参考:三秋縋「恋する寄生虫

「終生交尾?」と高坂は訊き返した。

「そう。終生交尾少女は肯いた。「フタゴムシはその半生を、パートナーと結合したまま過ごすの」


追記:

滑空の「しゅーしゅくしゅ!」って、割と切ないよね

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