2016-05-18

数学知識ゼロの嫁が使ってる収納術がすごい

ある日の風呂あがり、浴室の引き出しを開けるといつもは分けて重ねられていたパンツTシャツが、1つずつ交互に縦にして並べられていた。

わかりづらいかもしれないが、パンツがP、TシャツがTだとすると、PTPTPTPTPTPTPTといった感じに上から見て並んでいたのだ。

それぞれ畳んで立てられているので、本棚に本が並んでいるような感じといえばわかりやすいかもしれない。

ぼくは何も考えずに2つ並びのパンツシャツを引き出した。

すると、当たり前だがそこに残っているパンツシャツは、PTPTPTPTPTPTという規則性を崩さずに並んでいることがわかった。

Tシャツは丸首とVネックがあるが、特に選んで着ることはない。

ただ、パンツだけはその日の天候や運動量によって少し選びたいときがある。

以前のように重なっているときは探すのが面倒だったが、今は上から眺めればわかるから便利だ。

着替えを済ませてから嫁さんに聞いてみた。

「あの収納面白いね。一度にシャツパンツが同時に取れるし、パンツ探してる時に便利だよ」

すると、

「そうなの。洗い終わったのは右から足していくから基本的には左から取って行ってね」と返答があった。

「わかったよー」と返したものの、腑に落ちない点もあったので少し仕組みを考えてみた。

PTPTPTPTPTPTPTの中からPTを取ろうがTPを取ろうが連続さえしていれば残りは必ずPTPTPTPTPTPTになる。

しかも、その後に追加するときも、端とかぶらないように並べればPTPTPTPTPTPTPT規則性が崩れることはない。

さらに右から追加するというルールさえ決まっていれば、左に近いものを使っていれば使用頻度の偏りも起こりづらくなる。

重ねて収納していたときはいちいち全部を引っ張りだしてから古いものを下から重ねていたが、これなら片側から追加していくだけだから片付けも楽だ。

さらに考えてみると、例えばこれが3種類以上のものであっても規則正しく連続さえしていれば、その途中ランダム連続するn個を抜き出したとしても残りの規則性が失われないことがわかった。

なんだこりゃ。まるで数列の授業のようではないか

嫁は残念なことに分数すらままならないほどの数学音痴だ。

どうしてそんな発見ができたのか不思議になって聞いてみることにした。

すると返事はこうだ。

「いつも買ってるインスタント味噌汁の袋の中がこんな感じに味噌と具が交互に並んでて、どこをとっても味噌と具になるからすごい!って思ってたんだ」ということらしい。

そういえば我が家の朝食の味噌汁はいつもインスタントだ。味噌汁くらい作ればいいのにと思っていたがこれはなかなかに思わぬ恩恵である

そう思って戸棚を開けてみると、早速お茶碗とお椀が交互に重ねられていた。

嫁さんが言うのには、今度はホワイトシチュービーフシチューカレーと、白米、バターライス、バゲットとで、交互に1人前ずつパックして冷凍庫しまい込もうとしているらしい。

それならまとめて作っておけるし、気分が定まらない時にちょっとしたガチャ感覚を楽しめそうだ。

こやつ、もしかしたら地頭力は高いのではなかろうか。

考えればさらなる応用ができそうだ。今後の展開に期待したい。

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