2016-03-09

マイノリティ権利を確保したり女性社会進出を後押ししたり難民をがんばって受け入れようとしたりと言うのは先進国常識というか世界はかくあるべきという方向性がそっちを向いていることに異存はあまりない感じじゃないですか。実際どの程度できているのかは別としてそういうのが正しいこととして進められている。弱者や少数者が辛い思いをしなくて済む世界性別によって生き方強制されない世界はすばらしいと思うのでどんどんそうなるべきだと思っていたんだけど最近その信念が揺らいできてる。

たとえばヨーロッパでは難民の数が多すぎて社会不安定になりつつあるという。高福祉社会教育レベルの低い難民(難民になるぐらいだからお金もないし学校にも行けないような状態の人が多い)を受け入れて福祉コストだけじゃなくて社会への同化コストとかその他いろいろで大変だとか。

そういうようないろいろを見ていて思ったんだけどみんななかよく同じ権利を抱えたままズブズブ沈むぐらいなら一部の人が割を食おうとも国全体がトータルで豊かになることを目指した方が幸せになれるんじゃないかなあと思ったり。もちろん幸せになるのは誰?トータルってなに?白人様?資本家?とかそういうのはいろいろ難しいのは当然なんだけど少なくとも今の人類の知恵と技術のままいくら意識だけを高めてもみんなが幸せ社会っていうよりは共倒れ社会しかやって来ないように思えてしまう。年寄り人権を今のまま尊重し続けて住居も暮らし方も自由にさせるのなら僻地にも介護施設を作って認知症が車を運転し未来ある子供を巻き込んで事故を起こし続けるわけでそんな金が日本には無いように世界のどこに大量の難民を養ったりあらゆる弱者を守れる国があるのだろうか。決定的なカオスを避けるためには限定的不利益を許容するしかないってことはないだろうか?それとも人間様が人間様たる尊厳でもって博愛を維持し自滅していくのが人類の進む道なのだろうか。

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