Twitter上であるなろう作家が「小説家になろう」に投稿したとされる作品が見当たらないとして、ちょっとした騒動になっている。
これは実際には「ノクターンノベルズ」に投稿されており(現在日間ランキング6位)、紛らわしいとの批判もある。
しかし「小説家になろう」のサイト構造を知っていれば、これがごまかしや不注意ではないことがわかる。
そもそも投稿サイトである「小説家になろう」と、閲覧サイト(のひとつ)である「小説を読もう!」は別サイトである。
小説を読もう!
これらは規約上で、「関連サイト(当グループが運営するものであって「小説家になろうグループ」と称するサイト)」と表記されている。
投稿サイトである「小説家になろう」では、どの閲覧サイトに振り分けられるかが自動的に決定される。
そしてどの閲覧サイトであるかに関わらず、Googleなどの検索エンジンでの表示では、ページタイトルのしっぽに「 - 小説家になろう」がつく。
ツイート原文では「『小説家になろう!』」と書かれているが、これは明らかに表記ブレであり、エクスクラメーションがつかない「小説家になろう」が正式な表記である。
一方で閲覧サイトである「小説を読もう!」にはエクスクラメーションがつく。この点から、ツイート主も「小説家になろう」の正確なサイト構造を理解していないことが推測される。
その「「小説家になろうグループ」と称するサイト」のひとつに、「タテ書き小説ネット」というのがある。
その「タテ書き小説ネット」の掲載条件から、18歳未満閲覧禁止の小説は掲載されないことになっている。
タテ書き小説ネットは小説家になろうで投稿された小説から、条件に該当する作品を抽出して掲載しております。
以下に該当する作品はタテ書き小説ネットには掲載しておりません。
2,000文字未満の作品
これは少しおかしい。
タテ書きサービスに対応しない理由として、「18歳未満閲覧禁止」ははたして正当だろうか?
この日本において小説というものは、未だに縦書きでの出版が主流である。
これではノクターンノベルズ/ムーンライトノベルズの作品は小説ではないと言われているようなものである。
話をまとめよう。
ノクターンノベルズ/ムーンライトノベルズで掲載されている作品は、形式上は「小説家になろう」に含まれる作品である。