「日記」を書いているのがどこぞの「ビッグ(治した)ブラザー」に見つかって筆を折られた人を見ながら
息を潜めて書き続けているそんな今日
なぜ文章を紡ぐのか
「本を読んで何か感じた事を書いて見ましょう」と作文や読書感想文を課されたときはいつも困っていた
本は物心付いた時からたくさん読んでいた歴史小説や推理小説が好きだった
小学校の図書貸出カードは何枚もテープで重ねられた しかし何も言葉に出てこなかったからだ
いつも作品の説明だけでほぼ埋めていた
自分がなぜそう感じるのか言葉に表現することは書くことどころか、口に出すことさえ覚束なかった
想像力 人生経験 感情の積み重ね 文章を書くこと何もかも足りなかった
教科書を開き 漢字の練習を繰り返し 問題を解くだけ ただ他人の文章を読むだけ
それだけでは何もできない 自分の考えを他人に旨く説明するどころか
自分自身に問うことさえできない
それに気づいたのは14の時
私はユーゴーに嵌まりながら読むだけでは満足できなくなっていった
18歳まではせいぜいテーマに沿った2~3枚の小論文やレポートを書くのがせいぜいで20歳位までは
大人になった今では自分の気持ちを苦にならずに日記に書けるようになったけどそれがなによりも嬉しい
もっと表現が上手い人の日記を読むと楽しい「こういう表現の仕方もあるのか」と感心する
自分の気持ちを言葉に出して上手く整理したいそれが日記を書く理由
今読んでいるのは『ジッドの日記 I』どこからでも読んでいいスタイルで読むことした
ページ順に読まずパッと開いて目についたページから読む 閉じる また繰り返す
読みながらこの人「はてな村のあの人に似てそうだ」と思った
「隠喩」や「創作」について少し考えた 事実をあからさまに書くと消化できない人の反発を
悲惨な話でも舞台を日本から遠くはなれた場所に設定したり、過去や幻想世界のこととして書いた方が
読む人には受け入れられやすいのかな
この本難しい 一端読むの止めてピエール・ギローの『文体論』を読み返すと読み解く助けになりそう
なので一端積む