当時の自分はいろいろ未熟だったため、ごく普通の友達付き合いのみで、付き合うには至らなかった。
今は自分が28歳だから、10年近く会っていなかったことになる。
「昔好きだった」という思い出補正もあって、すごく輝いてた。
自分から話しかけて軽く世間話をしたが、人数も多かったためそれほど込み入った話もせず、
今度また飲もうね!と軽く約束を取り付けたくらいでその日は別れた。
後日、メールにて「飲みに行こうよ」と誘ってみたら、意外にもOKだった。
あの頃好きだった人と、サシで飲めるってだけでわくわくした。
約束を交わし、当日を待った。
当日。
彼女は相変わらず可愛かった。
当時好きだった人が目の前にいることに苦しかったわけではなく、
安定した職に就きたいと言って仕事に追われる日々を過ごしていた事実。
どこかしらで、初恋の人や長年好きだった人ってのは人生うまくやっていてほしい、
って自分の中で思っていたので、なんとも言えない気持ちになった。
知らない方が良かったのかもしれなかった。
1次会が終わって、彼女が手をつないできた。
次行く?と聞いてきたので、2次会にも行った。
なんのフラグかと思った。
2次会後も変わらず手を繋いできたので、
冗談で「連れて行くぞー」と言ったらまんざらでもなかったので、
とりあえず一緒にラブホテル行った。
久しぶりに出会って、すぐに体を許せるような人になっていた彼女。
自分も、ホテルに入ってからその事実がとても自分の中で消化できず、
自分から誘ったのにものすごく悩んだ。手を出していいかどうか。
やったら、もう二度とあの頃の気持ちには戻れないし、
彼女がそういう人だっていうことを信じなければいけない。そもそも浮気だし。
やらなかったら、好きな人を目の前にして何してんだと思うし、
何より、こんなシチュエーションもう二度とないだろう。
やってもやらなくても後悔する。
結局致した。
自分もくずだなぁと思う反面、何が彼女を変えたんだろうと思った。
何も知らない方が良かったのかもしれないが、
また一つ、複雑な思いを抱えて、自分も大人になったなぁと感じた。
思い出ってのは完結したものと、継続しているものとがあるからね。 増田の場合は終わったってことか。