2011-09-03

景色をみる

だいたい一年の2/3をバリバリ仕事し、のこり1/3を鬱状態で死にそうになるということをここ4,5年くりかえしてきたが、今年も6月の半ばから撃沈してしまった。

鬱の時に何がしんどいかというと、まずもって仕事ができなくなる。仕事がしたい、やりたいことや夢があっても、現実的に身体が、心が、動いてくれなくなる。僕の場合メールが読めず、書けなくなる。メールの受信箱さえ開くのが怖くて指が震える。フリーランス仕事をしているかたならどんな業態でもご存知のとおり、人のつながりがビジネスの基本。結果、日々メール電話に追われるのが常態になりがち。今年はツアーコラボレーション制作プロデュースがあって、アーティスト、会場、オーガニゼーション・パートナー、関連機関etcコミュニケーション忙殺。これで心がすりきれた。なんとかプログラムが無事いい形で終了できたのはもちろん良かったけど。

鬱というのはある意味ストレス耐性がゼロになってしまうと考えるのが分かりやすい。私たちは日々の生活でつねにストレスを浴びている。朝起きて、仕事いかなくちゃーと思ったり、ごはんたべよーかどーしよーかーと逡巡したり、買い物にいって店員にいらっとしたり、とか、そういう『どーでもいい普段は気にも留めないこと』からストレスを実はもらっていて、健康な時は耐性があるからそれに立ち向いて(構えていないけど)、適当にやりすごしている。鬱になるとこれが全くできなくなる。

何も出来なくなってしまった自分を忘れよー忘れよーとしてアルコール中毒に沈んでいく人の感覚が痛いほど分かる… カフェイン危険カフェインレスコーヒー(チコリ)で逃げるのが良い。

別にこれといって言いたいことがあるというわけではないけど。

キレイ景色があって、それをキレイと楽しめなくなってしまう、その悲しさ、辛さ。

耐えて、待って、またニコニコ笑えるようになるまで、『いい意味で』頑張るしかない。

  • 「当たり前の良さ」って失ってみて初めて気付かされるよね 病気が治った後、毎日ごはんがおいしくいただけるってのがこんなに幸せなことだと気付かされた

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