2011-02-18

ネットオークションで気になる2大文句

「神経質な方の入札はお控えください。」

一目瞭然で無礼であり、全く敬語になってない。

どうしても「神経質」という言葉を使いたいのであれば

「神経質な奴は入札すんじゃねえぞ!」と書いた方がわかりやすいし

一貫性と言う点で美しくすらある。

いでにいやあ、

「神経質」かどうかなんてのは曖昧かつ個々人の主観しか基準がないものであるから

それを読んでる人間の方で「俺は神経質かな?」なんて問いは機能しようがない。

偏執性がある人間ほど自分感覚常識として譲らない。

つまり、こんな文言トラブル避けになっていないのである

用法を見ているとどうも、

品物の状態が悪いだとか経年劣化してるだとか言う場合の注意に使ってるようなので

そんなら「状態が良くないので美品をお求めの方にはご満足いただけないと思います。」と書けばいい。

ぐっと何を断りたいのかわかりやすくなったうえに無礼さもない。

アホのバリエーション

「過度に状態を気になさる方は入札をお控えください。」なんてのもあるが

どれぐらいからが過度か、とのコンセンサスがない状態でこんなこと言っても何の機能もしようがない。

品物の状態でトラブルになるのは双方の感覚が違っているかである

「ノークレームノーリターンでお願いします。」

これも全く意味をなさない。

最初からクレームや返品を期して入札するのは詐欺師かゴネ屋であって

そいつらにお願いしているならなお願いするだけ無駄である

自覚的犯罪者以外の、

善意オークション入札者にお願いしているのだとすれば

彼等だって面倒なクレームや返品なんかすることに得は無い。

送られてきた品物に明らかな瑕疵を認めたときに仕方なくそれをするのであって

クレームをするかしないかは事前に予期出来ないわけだ。

それより強く、

いかなる結果になろうともクレームや返品をしません」という特約を要求しているのだとすれば

こんな条件はおそらく法に照らした瞬間に無効となる。

本気でその条件を飲むならば、品物のかわりに猫の死体が送られてきても異議を申し立てられない。


この文言は本当に、「何を言いたいのか」「何の約束を取り付けたいのか」一切不明なので

無意味なおまもりの呪文だと解釈して「トラブルのない気持ちのよい取引をしたいと願っております

かに換えておくとよろしい



こういう意味不明ナンセンス文句はおそらく

ネットオークション黎明期に利用者の多くが若年ナード層だった時代があって

その時にでっち上げられた酷い文がそのままテンプレートになってしまっているのだと思う。

使用者の多くは何も考えずにペーストしてるだけだと言うかもしれないが

こんな文言を重大な違和感も無くペーストできるのはやはり低能である

大概にして欲しい

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