はてなキーワード: her/世界でひとつの彼女とは
「これは映画館で見たほうがいい映画」といううたい文句が差すものが万人でバラバラすぎてそのうたい文句が包含する映画群がずんずん拡大しつづける現象があたしはとても好きだったりする。
『ゴジラ』は映画館で見たほうがいい、『パシフィックリム』は映画館で見たほうがいいと聞けばなるほど迫力のある映像表現・音響表現がある作品は映画館でみるべきだよと言っているのかなと思う。
『her/世界でひとつの彼女』は映画館で見たほうがいい、『怪しい彼女』は映画館で見たほうがいいと聞けばふむふむヒューマンドラマは映画館で見るべきだと言っているのかなって思う。
はたまた『TOKYO TRIBE』は映画館で見たほうがいいと聞けばほうほう時代性を反映している映画は生ものだから映画館で見るべきだという話なのかなと思ったりもする。
そうやって「これは映画館で見たほうがいい映画」が指す映画たちの特徴がどんどん広がっていって、最終的にはすべての映像が体験が事象が映画館で上映されるモノに思えてくる。メロドラマが冒険活劇がジュブナイルが映画館で上映されるものなんだって思っちゃう。携帯のラプス映像が、仔猫のジャンプが、秋の夕暮れが映画館の中のものになってしまう。あたしたちの日常が劇場になる。
……みたいなどーでもいいことを妄想していると毎日がとっても楽しいものに見えてくるのです。はいはいすみませんね。楽観主義者はたちが悪くて。