はてなキーワード: シンドラーエレベータとは
さっき羽賀研二レビューを書いた増田ですが、そういうこと(論理より情緒)だと思います。米国人より日本人は、また日本人でも一般人よりいわゆるDQNな方は、特にそういう志向があると、私は思います。それもあって、あえて、『誠意』(二重鍵括弧付き)と書きました。
論理で話が済むんだったら、「概算でもこれぐらいの工期が必要です。正確な期日は現地調査後の積算が必要ですので、お待ちください。」、「積算の結果、この工期が必要です。しかもお盆休みですし、天災で、突発事案ですから仕方ありません。」といえば、まぁ納得するはずなんです。ところがどっこい、概算の積算も済んでないのに短納期の期日を名言しなきゃいけない。論理で説明しようとすると「ウダウダ言ってるヒマがあったらとっととやれ!」となってしまう。これは、論理より情緒が重視されている結果だと思います。
社外秘ですが、日本の某社の記者会見対応マニュアルで、「とりあえず謝れ。謝らないと印象が悪い。ただし、まだ悪者と決まってない時に謝る時は、『世間をお騒がせしてすみません』と謝れ。罪を勝手に認める必要もないが、とりあえず謝らないといけない。」なんて書いてありました。シンドラーエレベータの時に「外資は事件を起こしたのに謝らない」と叩かれていましたが、彼らは論理として合ってるんです。だって、まだ悪者と決まったわけじゃないのに、無い罪を謝る必要は無いんですから。
年度末ですね。新人が入ってきて、今やっている仕事を新人に引き継ぐ方も多いのではないかと思いますが、引き継ぎが悪いと、その後に新人が事故を起こした後でも送検されることがあるようです:
高校生エレベーター死、「シンドラー」幹部ら6人書類送検 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
もう3年前になるが、高校生死亡事件で、あのシンドラーエレベータの関係者が送検された。当初、シンドラーエレベータは単に製造元であって、保守点検は別の会社がやっていたので、てっきり、シンドラーエレベータより保守点検の会社の方が厳しく見られると思っていたが、結果は真逆。シンドラー社からは、保守部長・保守担当課長・メンテナンス部長、そして、まだ20代の点検担当の社員まで根こそぎ送検されたのに対し、保守点検の会社からは社長と専務2人しか送検されなかった。記事を読む限り、どうやら、その理由は「引き継ぎ不足」にあるらしい。
問題のエレベータは、製造元のシンドラー社が2005年3月まで、直接保守管理していた。その後、都内の別の会社が2005年度1年間保守した後、2006年度は2005年度とはまた別な会社(SEC)が保守を行っており、その2006年度に事故が起きた。この経歴だけ見ると、シンドラー社の責任は一見薄いように見える。問題のエレベータの管理から離れてから1年以上たった後に、事故が起きたのだから。
ところが、シンドラー社の引き継ぎの悪さが、重くみられた。シンドラー社が管理していた2005年3月までに、問題のエレベータでは数々のトラブルが起きていたのに、この情報を十分に伝達しなかったということで、シンドラー社の責任が追求されたらしい。
時期的にも、普通に年度末~年度初めにかけての「引き継ぎ」。引き継いだ人が事故を起こすと、たとえ他社の人間に引き継いだとしても、さかのぼって責任が追及されるのですね。