2009-03-30

4月の引き継ぎ不足で送検されたシンドラー社

年度末ですね。新人が入ってきて、今やっている仕事新人に引き継ぐ方も多いのではないかと思いますが、引き継ぎが悪いと、その後に新人事故を起こした後でも送検されることがあるようです:

高校生エレベーター死、「シンドラー」幹部ら6人書類送検 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞

もう3年前になるが、高校生死亡事件で、あのシンドラーエレベータ関係者が送検された。当初、シンドラーエレベータは単に製造元であって、保守点検は別の会社がやっていたので、てっきり、シンドラーエレベータより保守点検の会社の方が厳しく見られると思っていたが、結果は真逆シンドラー社からは、保守部長保守担当課長メンテナンス部長、そして、まだ20代の点検担当社員まで根こそぎ送検されたのに対し、保守点検の会社からは社長専務2人しか送検されなかった。記事を読む限り、どうやら、その理由は「引き継ぎ不足」にあるらしい。

引き継ぎ不足が送検を招いた

問題のエレベータは、製造元のシンドラー社2005年3月まで、直接保守管理していた。その後、都内の別の会社2005年度1年間保守した後、2006年度は2005年度とはまた別な会社SEC)が保守を行っており、その2006年度に事故が起きた。この経歴だけ見ると、シンドラー社責任は一見薄いように見える。問題のエレベータ管理から離れてから1年以上たった後に、事故が起きたのだから。

ところが、シンドラー社の引き継ぎの悪さが、重くみられた。シンドラー社管理していた2005年3月までに、問題のエレベータでは数々のトラブルが起きていたのに、この情報を十分に伝達しなかったということで、シンドラー社責任が追求されたらしい。

時期的にも、普通に年度末~年度初めにかけての「引き継ぎ」。引き継いだ人が事故を起こすと、たとえ他社の人間に引き継いだとしても、さかのぼって責任が追及されるのですね。

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