「総裁、私は量的緩和を拡大すべきではないと思います。効果が見込めません」
2003年秋、日銀総裁室。金融製作担当理事の白川方明が、総裁の福井俊彦にそう直言すると、居合わせた数人の幹部に緊張が走った。「量的緩和に一定の効果はある」。福井は首を縦に振らなかった。
量的緩和政策は、01年、福井の前任の総裁速水優の時代に導入された。金利を目標に政策を行うのではなく、民間銀行が日銀の当座預金に置いている「資金量」を目標にする政策に切り替えたのだ。
(中略)
白川も量的緩和に全く効果がないと思っていたわけではない。市場に潤沢に資金が供給されることで、市場に安心感は広がる。しばらく金利引き上げがないと言う判断から長期金利が下がる効果も見込んでいた。
ただ、01年以降の結果を分析したところ、量的緩和の拡大が直接、株価を上昇させたり、経済の需要を増したりする効果は乏しいと判断した。
「福井総裁は『多少でも効果がるなら、あるといって続けたほうが経済にとってよい』と言う考え。白川理事は『効果が大して期待できないなら、効果があると言い張るのはごまかしに近い』と思う。2人の哲学の違いだった」
http://workhorse.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/4_0a85.html
クルーグマンが提案したのが、中央銀行が民間に「今は何も出来ないけど、放っといてもいつか景気が回復して金利がゼロで無くなる日が来る。だから、そのときに必要の無い利下げをやってインフレを起こすよ。」と約束すべきだ、というものだ。もしこの約束を民間が信じるなら、将来のインフレを予想した民間は期待インフレ率を引き上げる。そして、期待インフレ率の上昇は今の「実際の」インフレ率の上昇に繋がり、見事デフレから脱出できるはず、というわけだ。
約束するのは簡単でもそれを信じてもらうことは百倍難しい。
いざその「将来」が来たところで、日銀には積極的に約束を果たす動機は全く無い。むしろ、とりあえず今約束だけしておいて、民間が信じたところで(期待インフレ率上昇→デフレ脱出)約束を反故にするのが一番いいということになる。
そして、民間は当然のことながらこんな日銀の約束を信じない。信じられない約束が期待インフレ率に影響を与えることも無い。結局、この日銀の空手形は完全に不発に終わることになる。ちなみに、クルーグマン自身も当然そのことは認識しており、論文では民間が日銀を信じない可能性(=日銀がコミットメントできない)についても何度か言及されている。ただ、筆者の知る限りこの部分の記述は都合よく、かつ丁重に無視されることが多かったように思うが。
「だったら日銀が約束を守らざるを得ないような仕組みを作ればいいじゃん」と思った方もおられるだろう。
(中略)
誰でも約束を守りたくなるくらい罰則を厳しくすればいい、と思う人もいるかもしれない。まぁ、ターゲットを守れなければ打ち首、だったら皆必死で約束を守ろうとするだろう。ただし、処罰が厳しくなると今度は総裁を引き受ける人間がいなくなる。それなりに有能な人間を雇うことが出来、その人間に約束を守らせることが出来るような絶妙な処罰メカニズムが存在する可能性はかなり低い。だからこそ、インフレターゲットの処罰メカニズムの大家であるカール・ウォルシュ(カリフォルニア大教授)自身が、処罰メカニズムは”useful fiction”に過ぎないと書いているのだ。
一番現実味があるのが「日銀総裁をインフレOKな人間にすげ替えてしまう」こと。例えば、今日銀は「日本のインフレ率は1%が適正」と信じていたとする。彼らが「将来3%までインフレ率を高めます」と言ったところで、その約束には全く信頼性が無い。しかし、ここで「インフレ率は3%くらいが適正だ!」と信じる総裁が着任したら、日銀は放っておいても嬉々として3%のインフレ率を達成しようとするはずだ。これならば日銀の約束は民間に受け入れられる。
この方法の問題は、候補者が信じる「適正インフレ率」は本人にしか分からないということ。福井総裁にしたって当初はこれほどのインフレ馬鹿だとは思われていなかったわけだし。
http://workhorse.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/3_f611.html
インフレターゲットは「中央銀行が失業率を改善させるために、物価抑制をないがしろにするのでは?」
では、この逆、デフレバイアスとでも呼ぶべき疑心暗鬼は存在するのだろうか?
これはありえない。昨今の日銀の言動は好意的な解釈がほとんど不可能な代物だが、
その結果デフレが進行してもしょうがないと思っている」
などと民間が信じるほどにトチ狂っているわけでもあるまい。
残念ながらこの信頼性はネガティブな代物なのだが
「この金融政策が日本経済を救う」(光文社新書)高橋洋一 について
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/da64d8628af2b3d9223f3699d4b2401b
インフレ目標についての主張は、かつてに比べると後退していてわかりにくい。
デフレのとき実質金利をマイナスにできれば望ましいのはおっしゃる通りだが、それを実現する手段が不明だ。クルーグマンも認めたように、デフレのとき中央銀行がインフレ期待を作り出す手段はないのだが、「効果の波及メカニズム」についての説明がない。かろうじてそれらしいのはシニョレッジだが、これは著者も認めるように金融政策ではなく財政の問題だ。
金融政策の入門書としては「世界一簡単」かもしれないが、それが「日本経済を救う」根拠はどこにも書かれていない。よく読むと人為的にインフレを起せるとは書いてないので、著者も(師匠バーナンキと同様)リフレ政策は放棄したのだろう。
重要なことは、日本経済の直面している問題は単なる「景気回復」ではないということだ。百歩ゆずって著者のいうマイナス金利で自然率との乖離がなくなったとしても、それは低い自然成長率で安定するだけで、日本の長期衰退は止まらない。本質的な問題は、成長率を上げる規制改革だ。霞ヶ関で構造改革の孤独な闘いを続けた著者が、それと無関係に古いケインズ的な金融政策を主張するのは奇妙である。問題は景気じゃないんだよ、わかってるだろ?
マクロ的な労働生産性を上げるのは、簡単です。たとえば日立製作所(連結)の社員数は30万人で、グーグルの20倍。他方、時価総額は1割です。つまり社員ひとり当たりの付加価値は1/200です。
これは日立の社員がバカであることを意味しません。博士号保持者の数で比べても、日立は5800人なのに対して、グーグルは200人。パーセンテージみても、日立のほうが高学歴なのです。
では、なぜこんな差が出るのか。それは経営者がバカだからです。もっといえば、バカでないとつとまらない組織だからです。今の無能な経営陣を追放して会社を抜本改革すれば、労働生産性を10倍どころか200倍アップすることも不可能ではない。
4 名前:名無しさんにズームイン![] 投稿日:2008/12/13(土) 00:27:52.62 ID:5wylZD2R
出来なかったらキスした後両手で抱きしめて首にキスしながら外すと楽だよ
5 名前:名無しさんにズームイン![] 投稿日:2008/12/13(土) 00:30:12.77 ID:EUz6XGfa
15 名前:名無しさんにズームイン![] 投稿日:2008/12/13(土) 01:34:27.20 ID:CMEfxBnX
余裕。人差し指を上から入れてホック持ち上げて、中指と親指を擦るようにホックをスライドさせんだよ。
昔DTの松ちゃんがTVで言ってたから試してみたら普通に出来た。
25 名前:名無しさんにズームイン![] 投稿日:2008/12/13(土) 01:50:57.42 ID:2qobDyny
先にシャワー浴びてこいよ