2024-11-15

【祝】アリアハンコピペ20周年!

18 :ロシアルーレット ◆s595hC62I6 :04/02/22 01:08

小学校とき先生に知能に障害がある子のうちに遊びに行かされた

彼は脇目もふらずにドラクエ3をやっていて、正直、「こいつでもドラクエとかわかるんだなあ」と思った

三十分ほど彼のプレイを見ていて、とても悲しい事に気が付いた

彼がそのゲームでやっているのは、アリアハンの周りでスライムカラスを倒す、

ただそれだけだった。パーティにただ一人の勇者Lvは50を越えていた。

彼は永遠素手スライムを殺し続けた

とても楽しそうだった

先に進めてやろうと思い1コンに手を伸ばしたら凄い剣幕で怒鳴られた。

なんて怒鳴られたか聞き取れなかったけれど、とにかく怒鳴られた

それを見て彼の母親が「ごめんなさいね、○○ちゃんファミコン大好きのよ」と僕に謝った

彼はドラクエ以外のソフトは持っていなかった

僕はそれ以来、ゲームをやらなくなった。以前のようにゲームにのめり込めなくなってしまったのだ。

コントローラーを握るとやるせなくなった。

友達の家に行ってもみんながやるのを見ているだけだった

その間、僕はゲームに興じる友達背中だけを見るように努めた

本当にむなしかった

その内に、僕はファミコンを憎むようにさえなった。

今までの人生の中で、あんなに何かを憎んだことはない

それは真夜中に僕を目覚めさせた

ゲームなんかこの世からなくなってくれと本当に願った

僕はソフトを彼に全部あげて、本体は捨ててしまおうと思ったが、兄に怒られそれすらできなかった。

一人暮らしをしている今でもゲームは嫌いだし、もちろん家にも置いていない。

時々、彼と、永遠世界を救えなかったであろう彼の勇者の事を思い出すと、とても悲しくなる

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