2024-07-01

2日目からアタック

今年からTDF見てる人には勘違いしてほしくないんだけど、最有力の優勝候補が2日目からライバルアタックかけるなんて展開、今までなかったからね。

ここ1020年、総合優勝候補の走り方は「つとめて温存、ここしかないというタイミング勝負に出る」というのが常道だった。

通常のステージでは「ライバル同着」を堅実に狙い、自分ライバル調子を見て、タイム差を奪えそうなところ(普通は山岳クイーンステージ)でアタックをする。あるいは、個人TTに全ベットする。

レモンランスコンタフルームもそうやって勝ってきた。ステージ優勝を一度もせずに総合優勝した選手がいるくらいだ。

そのスタイルというかセオリーを、ポガチャルは過去のものにしてしまった感じがある。

でもそれは、TDFに新たなパラダイムが持ち込まれたわけではなく、単にポガチャルが競争大好きなだけ。ポガチャルはひとりでTDFを自分の好きなように走ってる。とにかくどのステージでも一等賞を獲りたい!みたいなキラキラした純粋さでレースを楽しんでいるのがわかる。

もちろんTDFファンにとっては嬉しい変化だ。

今まで全21ステージのところどころでカッと熱く燃える瞬間はあったが、それ以外はずっと「堅守するリーダーと攻めあぐねるライバルの膠着」をひたすら見せられるのがTDFだった。それが、いつでもどこでもアタックしたいポガチャル君のおかげで、いつ何が起こるかわからない、ワクワクするものに変わってしまった。

今年のTDFもきっと面白くなるぞ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん