2024-05-21

映画オッペンハイマー被害悲惨さを描いてないって批判あったけど

私はかなり描いていると思った。ちょっとネタバレです。

劇中で原爆投下後に原爆開発責任者として一般市民の前で「成功した!アメリカは勝った!」とスピーチする場面があるんだけど、そこで幻覚を見る。例のノーランの娘だが、熱で顔の皮が剥けた娘、泣き叫ぶ人たち、炭になった死体オッペンハイマー集会を立ち去るとき床に伸びていた集会参加者の人の影が、苦しみ悶えているようにうごめいていた。

批判している人は、はだしのゲンレベルグロさのある映像を30分くらい流さないと納得しないのだろうか。それだと話の辻褄がなくなるけど。

オッペンハイマーはたしかに嫌なやつでロバート・ダウニー・Jrに嫌われたのも納得だし、迷いの多いうかつな人だった。不倫とか共産党のこととかあったし。

結局原爆についてどうしたいのか終始本音がはっきり説明されてなかったけど、自分主導で完成させた手前、日本に落とさないでとは言えなかっただろうし、その後水爆開発に一貫して反対してたのは、後悔からじゃないかなと。

王様のブランチランキングにも長く入っているし、日本でもヒットして良かった。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん