これから梅雨の時期が訪れる。湿気の影響でパンに黴が生える、または気づいたときには黴が生えていたという経験を持つ人は多いだろう。
だがちょっと待ってほしい。確かに湿気によって黴が生じ易くなるのは事実だが、大抵の場合、パンに黴を生やす原因は湿気じゃない。
お前の手だよ!!
より正確にいえば、手のひらに所持する菌の種類について。
お前のその手のひらにいる菌は清潔なパンを腐らせる。これは事実だ。だからこそ重要なのはパンの取り出し方だ。六枚きり、八枚きり、何枚切りでもいいが袋食パンから食パンを取り出すとき、どういう風に取り出している?
手づかみ!?アウトだ。
そのときお前の手に潜む菌が袋の中へと移り、その菌が他の食パンに黴を生やす。
取り出し方の正解は、袋自体をつかみ、逆さにしてパンを取り出す。これならパンに触れることもなく、また袋の中に手を入れずにも済む。
これまでの話を嘘だと思うのなら、実際に試してみるといい。直接手を入れて取り出した食パンの袋と、逆さにして直接触らずにパンを出した食パンの袋とで。
断言するが、確実に手を入れた方の食パン袋の方から黴が生じ始める。理由は述べたように、手が汚いからだよ!!
これと同じ理由で、たまに市販の食パンで「賞味期限よりも早く黴が生じた!」というクレームがあるんだが、この場合の原因はたいてい購入先の方に問題があり、開封後の環境の悪さが原因であることが多い。ひとつ、はっきり言えることは製造現場はお前らが思っている以上に清潔であり、お前らの家庭はお前らが思っている以上に不衛生ということだ。