タイトルは魔除け。
それはそれは昔、深夜の神社に向かう100段の階段の途中、下から12段ぐらいで私は妹を待っていた
風が、雲を押していた。月は半分だけ顔を隠しているような夜だった。
「お待たせ〜」と階段を上ってきた妹は片手にビール缶を持っていた。メーカーは覚えてない
「生憎小銭がなくて。ごめんね」と言いつつ
妹は申し訳なさそうには全くしていなかった。
だが、責めるのも私には出来ないので
おかしいじゃあないか」とめちゃめちゃな事を言ってしまった。それに対し妹は「?」といった顔をし「お供えにしたり花見で飲んだりするからでしょ。変なこと言うね〜」なんて言うもんだ
それを聞いてやっと私は妹に少し腹が立っているんだなと気づいて、顔をしかめたのだった
それにしたってビールを一缶だけ買って誰が飲むのだろう。私だけか妹しか飲めなくなるが
「で、私思ったの。このビールを半分だけ○○(私の名前)が飲んで、残りの半分を私が飲めば
酔いすぎないかなって」
ああ、そういうことだったのか。ろくでもねぇな
と思いつつ、私はビールを開けて飲んだ
「世界がぐるぐるしてこないぐらいにはあったまるでしょ。酔いすぎちゃうと久しぶりに会った記憶が消えちゃうからね」と妹
確かに次第に酔いが回ってくると、身体がなんだかあったかくなってきた。なるほど
「じゃ、次あたしが飲む〜」ぐいっと残り半分を
飲み干した妹、すぐに顔が真っ赤になった
「ひもちいい〜○○肩貸してぇ」
妹は私の肩に凭れかかった
「弱いくせに一気に飲むなよ…」私は呆れながら
妹の肩に手を回した
「ん、あるね」
「あれでひくと…二人がほひそらをみてるってことはぁ…ほしぞらが二人をみてるってなるよねぇ」
「そりゃ素敵な話だ」
二人は笑った
「なんだよ」
「酔いが醒めて、また二人が冷たくなったら冷たい互いのてをにぎってくれまへせん…か」
妹がこんな事を言う時は大抵酔っている。
私は空のビール缶で妹の頭をコツッと叩いた
「けちんぼ」
"चलो फिर भी एक आकर्षक झूठ के साथ जियें" 英訳:"Let's still live a charming lie"