2024-02-02

ホームシックになりかけた話

20になって数ヶ月が経った頃、まだ実家暮らしだった僕は池袋水族館に行くために前日

鶯谷ビジネスホテルに泊まったのだった

料金は7000円

部屋は角部屋で窓から道路居酒屋が見えた

思ったよりも部屋は広くて、ベッドも大きくてふかふかだった。そんで寝転がって、テレビとか見てたわけだけど、風呂入んなきゃなと思い

風呂に入ったら、浴槽に水を貯め方がわからん

仕方なく嫌だけどシャワー使った

出てから改めて自分一人の部屋を眺めたら

ほんとに静かだった。いや、外からの声は聞こえるんだけど、こう家族の声が全くしないわけで

「そうだよな、自分ひとりだもん」ってまた

ベッドに寝転がる。で、いつもと同じく寝る前にゲームして、歯磨きして寝ようと思ったけれど

眠れないなぜか、怖いというわけではない

しかし、不安なのだひたすら

自分一人しかいないとこんなに夜は不安だった

窓の外には知らない人が歩いてて、知らない店の灯りがギラギラ照らしていた。

ベッドは知らないにおいがした

そうして、眠れないので水族館チケットを眺めていたけど静寂に耐えられず

毛布にくるまって無理やり寝た

で、翌朝誰に起こされることもなく起きたら

まだ朝4時で、窓の外には知らない人が散歩して

知らない朝の光が街を照らしていた

僕は食べ忘れていた弁当おにぎりを一個、食べてそのまま寝ようかと思ったけれど

虫歯になりたくないか歯磨きして、結局眠れなくて朝食の時間までゲームしてた

スマホ母親からLINEが来てた

東京暑い?こっちは雨だよ」って

雨なら少しはマシだったかもね

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