もともとプロレスに詳しくない夫が最近アントニオ猪木にハマって、彼の過去試合をよく見てる。
私もプロレスは詳しくない。
思い出した。
私の父はプロレスが好きだった。
私が子どもの頃は深夜にプロレスが放送されてて、父はそれをビデオに録画して私たち兄弟の子守りをしながらよく見ていた。
そして父はグレートムタが好きだと言っていた。
この試合を繰り返し見てここがどうだとか、そんな解説を聞いてもないのに楽しそうにしていた。
あーあ、N64のプロレスのゲーム買ってきて出来がいいって喜んでるお父さん楽しそうだったな。
すごい優しいってか甘い人だったな。
今考えると男社会で生きていくの苦手で、打たれ弱い人だったんだろうな。
だから転職を繰り返したししんどくて怖くてパチンコに逃げて借金重ねて逃げようとして自殺したんだろうな。
借金は200万あったらしい。
祖父がまだしっかり働いてたんだから本気で謝れば全然どうにかなったのに。
けど向き合うことから逃げたんだろうな。
とかいろいろ思うけれど父の人生だからそれについて怒ってるとか恨んでるとかそういうのはない。
ただなー、お正月にあった時なんかさ、全然詳しくない夫私と私の子どもたちの為に動画解説してくれる父がいたらなあと思った。
なにも自殺することはなかったと思う。
読んで涙でた。やさしいお父さんだったんだね。
そうなんだ、優しかったんだよ。 コメントありがとう、すごい涙が出てきた、ありがとう。