2023-11-27

友人宅に招かれた

友人は新婚で、結婚前はしょっちゅうオンラインで一緒にゲームをしていた仲だった。

学生時代からの友人ということもあって何でも気兼ねなく話せ、悩みも馬鹿話もいっぱいしてきた。

そんな友人宅に招かれた。

玄関を開けると友人が笑顔で出迎え、こっちも思わず微笑んでしまう。

まずはリビングに通され、同棲の折から2LDK引っ越したとは聞いていたけど、広いなと思った。

ソファに座って友人と談笑していると奥さんが来て「いつもお世話になっています」と言いながらお茶を、それと洋菓子も出してくれた。

奥さんは綺麗な方で、思わず見惚れてしまいそうな美貌。

でも嫉妬はない。友人が幸せなら俺も嬉しいからだ。

でだ。出された洋菓子を早速一口もらい、「ありがとうございます。美味しいカステラですね」と感想を伝えた。

奥さんは少し戸惑い、躊躇した後「…バームクーヘンです、それ」と言う。

友人は隣でごほごほする。お茶が変なところに入ったらしい。

俺は顔を真っ赤にしながら「で、ですよね!」と言って何とか誤魔化した。

それから奥さんソファに座って談笑して楽しい時間を過ごすことができた。

だが頭の片隅ではもやもやとした思いが残り、視界の片隅に映り続けるバームクーヘン

外が暗くなる前にはお暇し、家に帰る道中、シャトレーゼに寄った。

バームクーヘンを買って酒の肴バームクーヘン。美味しかった。

今度はこれをお土産に持って行こうと思う。

  • 「カステラさんまたくるのかな。今度はカステラ買っといた方がいい?」 「カステラさんはやめてやれよ」

  • ねんりん家のバームクーヘンは時々買って帰る。オススメ。

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