「人間と違って動物は下等なので痛みとか苦しみとか無視でええんやでー」という逆流防止弁によって防がれているカタストロフィの多さをキチンと想像して欲しい。
動物にも権利があると主張し続けると神聖不可侵たるものとして人間様と動物を切り分けるのが難しくなっていく。
すると「クジラはダメだけど虫は下等だから痛めつけてもセーフ」といった差別基準が人間の方にも波及してくる。
「黒人は白人と違ってモンキーよりだから人間扱いしなくてセーフ」をやっていた時代に逆戻りするということだ。
すべての動植物に人間と同じ権利を認める余裕が産まれるまでは「権利は人間様だけにある。器物損壊や環境破壊は気にしなきゃだが、動物の尊厳や感情は今は気にするな」で貫き通すべき。
もし今後人間の余裕が失われ動物に分け与えすぎた優しさみたいなものが足りなくなったとき、それを動物から取り上げられるかどうかで争うことになるだろう。
そのとき「犬は人間の役に立つけどモニャムニャ族は単なる野蛮な山賊で文明社会の敵みたいなもんだから権利を認めるのをやめよう。まあ面白いから保護はするけど人間扱いはせんでええやん?」「せやせや!」「ほんまやなんで気づかんかったんやろ」「じゃあお猿さんの代わりに薬の試験とかもしてええんか?」「ええんちゃう」「せやなーお猿さんは頑張ってるのにモニャモニャ族は単なる臑齧りみたいなもんやしカスだよなあ」「わかるわー」みたいになりかねん。