2023-08-20

昭和画集

昭和のある時期まで、文学全集図鑑画集百科事典流行ってたと思う。名画のレプリカとかも。

自分世代ではすっかり下火だったが、それでも幼き日の新聞広告には全集やけっこう載ってた。

今でも田舎の家にはけっこうあるんじゃないかな。木彫りの熊やペナントとかと並んで飾られてるモナリザとか。

今日画集の話。

紙の質も印刷も最悪で、今じゃ見るに堪えないけど、カラーページが作れなかったのか、カラーページにだけ石版や木版で作ってたりして技術的に面白いレプリカとしての質は総じて悪く、昭和を味わうためのものという感じ。

ちなみに、昭和前期の画集かになると滅茶苦茶な超絶技術レベルが違う。中期以降のそれは、成金向けを騙すために粗製濫造というやつだと思う。

山師新聞社に企画を持ち込んで、新聞社の名前で予約をとり、何重もの下請けの果てに、西洋絵画日本画も知らないが手先は器用な印刷職人が、模写して印刷したんだろうなと。

でもな、それが昭和だったんだ。

成金無駄遣いも、下町職人を食わせたという事で意味があった。

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