社会人になると、自分のミスがすぐに他人に影響してしまう。当然謝罪とリカバリ対応が発生するが、そこに付きまとうのが「他人事」という評価。妻だけでなく、周囲からよく言われるので、周囲からはそのように見えているのだろう。実際他人事の場合もあるが、責任を取る必要があると感じているからこそリカバリ対応をしているのだ、という思いが消えない。
私は発達障害を抱えている。確定診断のようなものは出なかったものの、アスペルガーの傾向は強く出ているとの診断だ。自閉症スペクトラムと最近では呼ぶが、その傾向がある者の特徴の一つとして、この「他人事」はあるらしい。こういった失敗があるといつもネットで同様のミス事例と発達障害の関連を調べるのだが、今回、この「他人事」も、発達障害から来る脳の癖が影響していることを改めて知った。今回印象的だったのが、事柄の記憶(意味記憶というらしい)としてしか物事を記憶できず、感情を内包した体験の記憶(エピソード記憶というらしい)ができないという特徴が、ミスの振り返りや、態度にも、「自分事ではなく他人事として語り対処している」という印象をどうも与えるらしい。さらに、エピソード記憶ができるようになるのは3歳ぐらいからで、自閉症者は最初の記憶というのがそれぐらいからのことが多いとのこと。確かに、私は妻に比べれば、幼少期の記憶というのは非常にあいまいで断片的だ。
いつも思うんだが、こういう人に向く仕事って絶対世の中にはあるんだよね。コストカッターとか、リストラ宣告人とか。みんながパニックになった時にも冷静だから、戦時、災害時と...
社会の中にいるつもりなら、がんばって真似っこするしかないっすね。あざす。