2023-07-21

ぼくらのよあけ(映画メモ

地球外知的生命による宇宙探索という広大かつ深淵な話と、団地の子どもたちの感情の動き、人間関係問題というミニマル話題ミスマッチに絡み合う。どうしても食い合わせが悪い印象になる。

対話をすれば地球テクノロジーを大きく変容させるだろう超技術を持った探査機AIが、子どもたちの感情喧嘩の末に放っておかれる様子を見ると、なんともったいないというか、優先度が違うだろう…と外野の時点で思ってしまう。

もちろん前提として、大きな世界観の中で小さな物語を展開しようという話の構造、狙いがあるので、それはしょうがない。

人間の成長・夏の終わりというシチュエーションは、人間文明の成長・宇宙への旅立ちを示唆しているはずだが、どうもその間を埋める描写が少ないためか、上手に機能していないように感じる。

物語のコアの一つは、失われたままという感触

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