中盤くらいまでずっとプンプンに共感していたのだが、愛子ちゃんの母親を殺したくらいから全く感情を理解できなくなった。
特に終わり方が気に入らなかった。愛子ちゃんにはプンプンしかいなかったのに、いざという時頼りになってくれたり、愛してくれる人が何人もいるプンプンだけが幸せになっているのが許せない。なのに"愛子"って名前なの本当にやるせない。
しかもプンプンはまだ20代前半で、歳を重ねたら若気の至りだったって言えてしまうのがズルい。
今後の人生の中でいろんな困難があったとしても周囲に愛されていて、なんだかんだ充実した生活を送る中で愛子ちゃんのことを思い出すことが少なくなるだろうことも。
晴見くんはプンプンの名前を思い出せなかったからプンプンが犯したことを知ることもなくて、彼にはキラキラした思い出の中のプンプンしか残らないことも。全部ズルい。
プンプンは愛子ちゃんに人生の1/4を狂わされたけど、愛子ちゃんはプンプンに人生の全部を狂わされた。
2人で一緒に堕ちて欲しかったけど、抜け駆けしたのは愛子ちゃんの方かもしれない。プンプンを置いて1人で人生の苦しみから解放された愛子ちゃんと、愛子ちゃんを忘れて幸せになるプンプン。お互い様なのかと思ったら案外悪くない終わり方に思えてきた。
Twitterで現実はおやすみプンプンの世界より優しい的なツイートを見たけど、同じだと思う。優しくてもクソな一面がある人はある。
話の中でほとんどの人間はクソって散々伝えてきたのに、結局人との繋がりが人を幸せにするって終わり方なの、現実と一緒でやっぱりムカついてきた。